人生の大きな節目である厄年。
この時期には災難や不運が起こりやすいとされ、古くから厄払いを行う風習が続いています。
しかし、「厄払いをしないとどうなるのか？」や、「いつまでに行えば良いのか？」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
特に、時期を逃してしまった場合や、避けるべき日があるのかも気になるところです。
本記事では、厄年に厄払いを行わないリスクや、厄払いを行うべき時期と避けた方が良い日について解説します。
厄年を無事に過ごすための基本的な知識をお伝えしますので、これから厄払いを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
厄年とは？厄年のタイミングとその対応
厄年とは、人生の中で災いや不運が降りかかりやすいとされる特定の年齢を指します。
古くから「厄年」には注意が必要だとされ、平安時代から続く伝統的な風習として、日本では多くの人々が意識してきました。
特に厄年の中でも、最も注意が必要とされる年齢は「大厄」と呼ばれ、厄払いの時期や方法に慎重な配慮が求められます。
厄年のタイミング
厄年には男女別に一般的な年齢が定められています。この年齢は「数え年」で数え、男性と女性で異なるタイミングで訪れます。
また、厄年の前後1年間を「前厄」「後厄」と呼び、厄年と合わせて3年間は災厄に注意が必要とされています。
厄年の年齢（数え年）：
男性：25歳、42歳（大厄）、61歳
女性：19歳、33歳（大厄）、37歳
これらの年齢には、人生の大きな転換期が重なることが多く、体調や環境の変化によるストレスやトラブルが生じやすいと考えられています。
そのため、厄年には災いを避けるため、厄払いを行う人が多いのです。
厄払いの目的と厄除けとの違い
厄払いと厄除けは、どちらも厄年に災厄を避けるために行う祈祷やお祓いですが、それぞれの目的や意味には違いがあります。
ここでは、厄払いと厄除けの目的やその違いについて詳しくご説明します。
厄払いの目的
厄払いは、厄年を迎えた人が、神社やお寺で祈祷を受けることで厄災を祓い、無事に1年を過ごせるようにする儀式です。
厄年は人生の転換期や変化が大きいとされるため、災難が降りかかりやすいと信じられてきました。
厄払いを受けることで心身が清められ、不安やストレスから解放される効果も期待されています。
また、厄払いを通じて心をリフレッシュし、新しい節目に向けて準備を整える意味もあります。
厄除けの目的
一方、厄除けは災厄が身に降りかからないように、予防的な祈祷やお守りを身につける行為を指します。
厄年だけに限らず、日常的に行うことで、常に自分や家族を守る役割を果たします。
厄除けは主にお寺で行われることが多く、たとえば護摩祈祷などの儀式を通して災いを防ぎ、運気を整えることが目的です。
また、厄除けのお守りを持ち歩くなど、手軽に日常生活に取り入れられる方法もあります。
厄払いと厄除けの違い
厄払いと厄除けの違いは、その目的やタイミングにあります。
厄払いは、厄年に訪れる災難を追い払い、災厄を避けるための特定の儀式で、厄年に行うことが一般的です。
一方、厄除けは日常的に悪いものを寄せ付けないようにする「予防」の意味合いが強く、厄年以外でも随時行うことができます。
厄払い：厄年の年に行う災厄除けの儀式。すでに降りかかっている厄災を払う。
厄除け：厄年以外でも行える、災難が近づかないようにするための予防的な行為。
厄年を迎える際には、厄払いで災厄を祓い、さらに厄除けで日常的に守られることで、より安心して過ごせるようになるでしょう。
厄払いはいつ行うのが良いか？
厄払いを行う時期は、一般的には厄年の始まりに合わせて年初に行うことが多いです。
特に元旦から旧暦の節分（2月3日頃）までに行うと良いとされ、この期間に厄年の無事を祈願するため、多くの神社やお寺で厄払いの祈祷が行われます。
年初に初詣と合わせて厄払いをする方も多いですが、厄年の開始を迎えたタイミングであれば、他の日程でも問題ありません。
おすすめの時期とタイミング
厄払いの理想的なタイミングは、前厄の年末から本厄の年始にかけて、または本厄の年の1月から節分までに行うのが良いとされています。
とはいえ、仕事や家庭の事情などで忙しい場合も多いため、必ずしもこの時期にこだわる必要はなく、自分の都合や気持ちの落ち着く日を選ぶのが一番です。
たとえば、誕生日や大安など縁起の良い日を選ぶ、体調が良いときに行うなど、自分の節目に合わせて厄払いを受ける方もいます。
時期を逃した場合は？
節分までに厄払いを行えなくても、厄年の1年を通じて厄払いを受けることが可能です。
厄年の中で「どうも不運が続いている」と感じた時点でお参りする方も少なくありません。
また、厄年でなくても毎年の習慣として厄払いを行う人もいるため、厄年に限らず、1年間の無事を祈るために祈祷を受けることは良いとされています。
厄払いは、人生の節目に安心を得るための祈願です。自分にとって最もふさわしいタイミングを選び、無事な1年を迎える準備をしましょう。
厄払いに関するよくあるご質問
Q.厄払いは喪中でもできますか？
A.
厄年を迎えた際に親族が亡くなり喪中になった場合、厄払いを行ってもよいか迷うことがあるかもしれません。
結論として、喪中でも厄払いを受けることは可能ですが、神社とお寺では対応に違いがあるため、慎重に選ぶと良いでしょう。
神社での厄払い
神社では、人の死を「穢れ」として扱い、忌中の間は神社に参拝することを避ける風習があります。
そのため、忌中に神社での厄払いは控え、忌明け（四十九日）を過ぎてから行うのが一般的です。
喪中でも忌中が明けていれば厄払いを受けられますが、事前に神社に確認しておくと安心です。
お寺での厄払い
お寺では法事や供養を日常的に行っているため、喪中や忌中（四十九日）でも問題なく厄払いを受けることができます。
お寺での厄払いは、心身の清めと厄除けの祈祷を受けることで、不安を和らげたいときにも適しています。
特別な場合の対応
厄年に何かと不運が続いていると感じ、早めに厄払いを行いたい場合は、忌中に厄払いをお寺で受けるのも一つの方法です。
また、忌中明けに神社で厄除けのお守りをいただくことで、より安心して過ごせるようになるでしょう。
喪中での厄払いについては、お寺と神社の違いを理解し、状況に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。
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アルファクラブ武蔵野株式会社
葬祭部 さがみ典礼 執行役員
大学卒業後、アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部さがみ典礼に就職してから約20年を葬儀場の現場でお客様の悲しみに寄り添ってきました。
現在は、さがみ典礼の責任者として、現場スタッフとともに残されたご家族のみなさまがより安心して葬儀を進めていただけるお手伝いできることを心掛けています。
2004年3月 東邦大学理学部卒業
2004年4月 アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 入社
2020年1月 アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 川口支社 支社長
2021年5月 アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 副本部長
2022年5月 アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 本部長
2023年9月 (有)中央福祉葬祭 取締役（アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 本部長兼務）
2024年5月 アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 執行役員
