身近な方が亡くなったタイミングで、初めて法要について考え始める方は少なくありません。そこで「一回忌」の言葉を耳にしたものの、「一周忌」との違いや、やるべきことがわからず困っている方もいるでしょう。
本記事では、一回忌とは何かを解説します。意味を解説したうえで一周忌との違いを説明し、必要な準備なども紹介するため、ぜひ参考にしてください。
一回忌とは、故人が亡くなった命日を指す言葉です。
例えば、2025年7月1日に故人が亡くなったケースでは、この命日が一回忌として扱われます。つまり、一回忌の法要とは、お葬式のことです。
お通夜や葬儀・告別式、火葬をまとめてお葬式と呼ばれますが、お葬式を一回忌と呼ぶケースはほとんどありません。だからこそ、一回忌の言葉になじみがなく、どのようなものかわからない方も多くいます。
一回忌と似た言葉として、一周忌を聞いたことがある方もいるでしょう。一回忌は聞く機会があまりなくても、一周忌は聞いたことがある方もいるかもしれません。
どちらも一が付いており似ている言葉ですが、両者の意味は大きく異なります。以下では、一回忌と一周忌の違いを理解するために、意味の違いと数え方の違いを確認しましょう。
一回忌は、故人が亡くなった命日のことです。一回忌の法要である葬儀は、故人の死を悼み故人が極楽浄土へ無事に行けるように祈り、親族や友人が故人とお別れするために行われます。
一方、一周忌は故人が亡くなってから1年後の命日です。つまり、一回忌と一周忌が行われる時期には丸1年の差があります。
一周忌は、故人の死から1年経った節目に故人を偲び、死を受け入れて気持ちに区切りをつけるために行う法要です。一周忌までは喪中となり、一周忌を終えると喪が明けるため、多数の法要の中でも一周忌には重要な意味があります。
亡くなった命日は1回目の「忌日」とされ、忌日は1年ごとに数えます。つまり、亡くなった翌年の命日が二回忌、2年後の命日が三回忌となります。年回忌は、数え年と同じ数え方になると覚えましょう。
一方、周忌は故人の命日から1年後を一周忌として数えます。つまり、一周忌と二回忌は同じ意味です。ただし、基本的には一周忌と呼び、二回忌とは呼びません。
法事や法要を開くのは、年回忌が三と七の時期です。以下の表を参考に、どのタイミングで開く必要があるのかを確認しましょう。
法要の名称 | 命日から何年後か | 亡くなってから何年目か |
一周忌 | 満1年 | 2年目 |
三回忌 | 満2年 | 3年目 |
七回忌 | 満6年 | 7年目 |
十三回忌 | 満12年 | 13年目 |
十七回忌 | 満16年 | 17年目 |
二十三回忌 | 満22年 | 23年目 |
二十七回忌 | 満26年 | 27年目 |
三十三回忌 | 満32年 | 33年目 |
五十回忌 | 満49年 | 50年目 |
回忌を開く時期がわからなくなった場合は、「回忌数-1」で命日から何年後かを判断しましょう。例えば三回忌であれば、「3(回忌)-1」で、亡くなってから2年後に行なわれます。
一回忌は命日を指すので、一回忌の法要としてお葬式をします。故人が亡くなってからお通夜や葬儀までにはあまり時間がないため、速やかに準備をしなければなりません。
スムーズに準備ができるように、一回忌から葬儀までの流れを確認しましょう。
なお、葬儀の流れは以下の記事でも詳しく解説しているため、参考にしてください。
故人の死亡が確認されたらまずすべきことは、関係者への連絡です。
家族や親族に訃報を知らせ、喪主を決めたら菩提寺や葬儀社に連絡します。亡くなった時の状況によって対応が異なるので、確認しておきましょう。
病院で亡くなった場合は死亡診断書が発行されるので、遺体搬送のための寝台車の手配が必要です。自宅で亡くなった場合はかかりつけの病院に連絡するか救急車を呼び、医師による死亡確認を待ってください。
事故死や突然死、自死などの場合は、まず警察に連絡します。死因が特定されたら、死体検案書が渡されます。
発行された死亡診断書や死体検案書の提出は、葬儀社が代行してくれるのが基本です。自分で手続きを行わなくて良いケースが多いので、任せましょう。
病院で亡くなった場合、数時間以内に霊安室からご遺体を移動させるよう求められることが多いです。ご遺体の安置場所を確保し、寝台車を手配しましょう。
葬儀社をあらかじめ決めておけば、スムーズに対応できます。葬儀社が決まっていない場合でも、安置場所への搬送のみ対応してくれる業者に連絡すれば任せられます。
ご遺体の安置が完了したら、葬儀に関する打ち合わせを葬儀社と行います。喪主が代表として打ち合わせするケースが多いですが、家族や親族が参加しても問題はありません。
葬儀の形式、参列者の人数、予算、日程、葬儀会場、必要な葬祭用品など、決めることはたくさんあります。そのため、葬儀の打ち合わせにかかる時間は1〜2時間ほどが目安です。
お通夜の前に、家族や親族で納棺式を行います。
湯灌によって故人の体を洗い清めるのが基本ですが、近年では湯灌の代わりにエンバーミング(遺体保全処理)するケースも多いです。
湯灌後に死装束を着せて、故人の体を棺に納める納棺式を行います。遺族の方針や地域の慣習によって内容が変わるため、打ち合わせの際に確認しておきましょう。
納棺後に、お通夜が行われます。通夜式の進行は葬儀社が担当しますが、遺族は受付開始の1〜2時間前に会場へ集合し、設備の確認や会場スタッフとの打ち合わせをします。
通夜式は18〜19時頃から開式し、40分〜1時間ほどで閉式するケースが多いです。閉式後には、故人を供養し、参列者に感謝を伝える場として通夜ぶるまいを行います。
お通夜の翌日に、葬儀・告別式を行います。
葬儀は午前中に行うのが一般的で、お通夜と同様に親族は早めに会場に入って段取りや受付の確認をします。喪主の挨拶から始まり、閉式まで1時間〜1時間半ほどかかりますが、寺院によって所要時間は変わるため確認しておきましょう。
閉会後は、故人の周囲に生花を納めながら最後のお別れをして、棺の蓋をします。
葬儀・告別式が終わったら、友人や遺族が棺を霊柩車に乗せて出棺し、遺族は火葬場へ向かって火葬を行います。
火葬には、1時間から1時間半ほどかかるのが一般的です。火葬が終わったら、収骨室でお骨上げをします。2人1組になって長い箸を使いお骨を拾い上げ、骨壺に納める流れです。
故人が亡くなってから1年後の命日に行われる一周忌の法要には、遺族や親族のほかにも友人や知人などが参列します。
遺族は日程や会場の決定のほか、お寺への連絡や食事の手配、引き出物やお布施の用意など様々な準備が必要です。
一周忌の法要の準備は以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてください。
一回忌の流れや葬儀でわからないことがあり不安な場合は、葬儀の専門家に相談するのがおすすめです。葬儀は頻繁に行うものではないため、疑問はプロに聞いたほうが解決しやすいでしょう。
わからないことがある方は、さがみ典礼にご相談ください。さがみ典礼は、埼玉県で1件1件の葬儀と向き合う葬儀社です。一級葬祭ディレクターを超える葬儀のプロが、ご要望に応じて柔軟に対応します。
また、ニーズに合わせた複数の葬儀プランを提供しているのも特徴です。家族や親族で告別式を行う家族葬プランや、華やかで高品質な葬儀を行う一般葬プランなどを提供しています。
専門家への相談が必要な場合は、お気軽にご連絡ください。
一回忌は故人が亡くなった命日であり、1年後の命日である一周忌とは別物です。一回忌のお葬式は故人が亡くなってからすぐに行われるため、あらかじめ流れや必要な準備を確認するとスムーズに対応できるでしょう。
一回忌のお葬式に関してわからないことがあれば、葬儀のプロであるさがみ典礼にご相談ください。一級葬祭ディレクターを超える葬儀のプロが、ご相談内容に寄り添い柔軟に対応します。
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