
さいたま市で葬儀を執り行う際、ご遺族様の中で「喪主」と「施主」を決める必要があります。どちらも葬儀において重要な役割を担いますが、それぞれの違いや具体的な責任について分からない方も多いでしょう。
本記事では、さいたま市の葬儀における喪主・施主の役割の違いと決め方を詳しく解説します。喪主・施主が押さえておくべき葬儀の進め方やマナーについても紹介するため、大切な方の葬儀を控えたご遺族様は、ぜひ参考にしてください。
さいたま市の葬儀において、喪主と施主は異なる役割を持ちます。まずはそれぞれの意味と違いを確認しましょう。
「喪主(もしゅ)」は、葬儀を取り仕切る責任者を指します。故人様に代わり、葬儀全体を監督し、参列者や僧侶への対応を行う遺族の代表者です。葬儀の進行や弔問客への挨拶、儀式の遂行など、喪主の役割は多岐にわたります。
「施主(せしゅ)」とは、葬儀の費用を負担する方のことです。葬儀代金や僧侶へのお布施、会場費など、葬儀にかかる費用全般を経済的にサポートする役割を果たします。
一般的には喪主が施主を兼任するケースが多いものの、経済的な負担を分担したい場合や、喪主が高齢の場合などは、施主を別に立てることがあります。

さいたま市で葬儀を執り行う喪主には、次のような重要な役割があります。
(1)葬儀社の決定
(2)ご遺体の安置場所の決定
(3)死亡届の提出
(4)訃報の連絡
(5)葬儀社との打ち合わせ
(6)遺影の準備
(7)参列者への挨拶
(8)参列者へのお礼・返礼品送付
(9)法要の実施
以下でそれぞれの項目について解説していきます。
故人様が生前に葬儀社を指定していた場合は、その意向に従います。事前に決めていない場合は、さいたま市内もしくは近隣の市町村の信頼できる葬儀社を比較検討し、早めに決定することが大切です。
病院で亡くなった場合、速やかにご遺体を引き取り、安置場所に移す必要があります。さいたま市では、自宅での安置のほか、葬儀場の安置室を利用することが可能です。
喪主は、故人様の死後7日以内に、さいたま市役所の各区役所に死亡届を提出する必要があります。
なおこの手続きは、同様に区役所でおこなう火葬許可証の取得も含めて、葬儀社が代行することが多くなっています。
故人様のご親族様やご友人、会社関係者などに訃報の連絡をします。連絡の際は、故人様のお名前や関係、死亡日時、お通夜や葬儀の日程をお伝えしましょう。ただし、連絡先が多い場合は、他の家族と分担して連絡しても問題ありません。
葬儀社と打ち合わせを行い、葬儀の詳細を決定します。さいたま市の葬儀では、お通夜・葬儀の日程や形式、規模、宗派、費用などを話し合います。
施主を別に立てる場合は、一般的に施主も同席します。
故人様らしさを表す遺影を選び、葬儀社に提供します。遺影用の写真がない場合は、日常の写真を遺影用に加工することも可能です。
さいたま市の葬儀では、喪主がお通夜や葬儀・告別式、精進落としの場で参列者に挨拶をします。
通夜での挨拶: 通夜に参列してくれた方々に対して、感謝の意を表します。
葬儀・告別式での挨拶: 葬儀や告別式の終了時に喪主として、故人様への弔意に対する感謝を述べます。参列者への今後のお付き合いのお願いも含めることが一般的です。
精進落としでの挨拶: 精進落とし(故人様の供養として営む会食)の開始時に、故人様を偲びながらお食事をいただくよう案内し、改めて感謝の気持ちを伝えます。
葬儀後は、参列者に対面や電話、手紙でお礼を伝えることがマナーです。香典をいただいた場合は、香典返しとして半額から3分の1程度の金額にあたる品物を添えたお礼状を送ります。タイミングは四十九日法要後が目安ですが、近年は葬儀当日に香典返しを行う「当日返し」も増えています。
葬儀後、四十九日や一周忌、三回忌など、決まったタイミングで法要を実施します。喪主の方は、法要を滞りなく実施できるよう、会場の確保や僧侶への依頼、参列者の日程調整などを行いましょう。

さいたま市で葬儀を執り行う施主には、主に経済的な面で、次のような役割があります。
(1)費用の内訳確認・契約
(2)供花の順番決め
(3)香典の管理
(4)喪主の補助
なお、施主がいない場合には喪主が併せて行います。ただし、負担が大きくなりすぎないように適宜、ご家族様や葬儀社に手伝ってもらいましょう。
葬儀の費用を確認し、葬儀社との契約を行います。適正な価格設定を確認することが大切です。葬儀当日は、僧侶へのお布施や手伝い係への心づけも用意しましょう。
供花を置く順番を決め、葬儀社に指示を出しましょう。供花とは、送り主の名札を付けて祭壇の両脇に飾られる花のことです。一般的には、故人様との関係が近い順に、祭壇に近い場所に並べます。
葬儀の際に参列者からいただく香典の受付・管理を行います。香典の金額や送り主の記録をつけ、香典返しの際に必要な情報を整理しておくことが大切です。
喪主の補助役として、葬儀の準備や運営をサポートします。具体的には、喪主不在時の参列者対応や手伝い係の手配、葬儀社との調整などを行います。

さいたま市の葬儀における喪主・施主は、以下のよう決めるのが一般的です。
喪主は、故人様との血縁関係や縁の深さを基準に決めます。
一般的には、まず配偶者が最優先となります。配偶者がすでに亡くなっている場合や高齢で務めることが困難な場合は、子供(長男・長女)が務めることが多いです。故人様が若年の場合は、親が喪主を務める場合もあります。配偶者や子供、親がいない場合は、兄弟姉妹が喪主を務めます。
なお、伝統的に長男が家を継ぐという考えが残っている地域もありますが、近年は故人様との関係の深さや、実際に介護をしていた方が喪主を務めるケースが増えています。
施主は、ご親族様の中で経済的に余裕のある方が務めます。誰が施主を務めるかは、ご家族間の話し合いで決めることが一般的です。
最も多いパターンは、喪主と施主を同一人物が兼任することです。また、高齢のご両親が喪主を務め、経済的に安定している子供が施主を担当する場合もあります。未成年の子供が喪主となる際は、成人の兄弟姉妹が施主を務めることもあります。

さいたま市で葬儀を執り行う際、喪主と施主が守るべき基本的なマナーをいくつかご紹介します。
喪主と施主は葬儀の代表者として、正しい服装を身につけることが重要です。
洋装では、黒のスーツ、黒のネクタイ、白の無地シャツ、黒の靴下、黒の革靴を着用します。正式な洋礼装はモーニングコートですが、現在では光沢のないブラックスーツが一般的です。タイピンやカフスなど光る装飾品は避けましょう。
和装の場合は、黒羽二重の染め抜き5つ紋付、羽織袴を着用します。足袋は白が一般的ですが、地域により異なる場合があります。
洋装では、光沢のない黒のワンピースやアンサンブル、黒のストッキング、黒のパンプスを着用します。近年では女性の喪主でも洋装を選ぶ方が増えています。
和装の場合は、羽二重に染抜きの五つ紋で黒無地が正式です。帯揚げや小物、草履は黒でまとめ、足袋は白を履きます。
アクセサリーは結婚指輪以外のゴールド類を避け、パールの一連ネックレスやイヤリングにとどめます。
急な場合や喪服がそろわない場合は、葬儀社や衣装店でのレンタルを利用することも可能です。サイズやセット内容も豊富にそろっています。
さいたま市の葬儀では、読経を依頼する僧侶に対してお布施を渡します。
お布施は施主が用意し、喪主が僧侶に渡す方法が一般的です。金額は、地域や菩提寺との関係、戒名のランクによって異なります。
お通夜や葬儀が始まる前、または法要が終わった後に渡します。僧侶が会食を辞退した場合には「御膳料」、斎場までの交通費として「御車代」も準備しましょう。
香典は、故人様の霊前に供える金品です。基本的に、香典は施主(葬儀費用を負担する方)に対して送られるものであり、施主は受け取った香典で葬儀代やお布施の補填を行います。
喪主と施主が同一人物の場合、香典を用意する必要はありません。しかし、喪主と施主が別の人物の場合は、喪主も香典を準備することが一般的です。例えば、長男が喪主を務め、配偶者が実際の費用負担をする場合などです。
喪主が香典を包む場合の金額は、家族や主要なご親族様と同様に5万円から10万円程度が目安となります。ただし、地域やご家族様の慣習、喪主の年齢や経済状況も考慮し決定します。迷った場合は、主要なご家族様やご親族様で話し合って決めましょう。
A. 喪主を複数人立てることは可能ですが、あまりおすすめできません。
複数の決定権者や窓口があると、意見の食い違いや連絡の行き違いなど、思わぬトラブルが発生する可能性があります。そのため、高齢者や未成年が喪主になる場合でも、複数の喪主ではなく、後見人的な役割を持つサポート役を立てることが一般的です。
特別な事情がない限り、基本的には1人が喪主を務める方が葬儀の進行がスムーズになります。どうしても負担が心配な場合は、喪主を補佐する役割の方を複数立てることを検討しましょう。
A. 葬儀・告別式では、僧侶が退席した後に喪主が挨拶をします。出棺の際にお礼の挨拶をする場合もあります。挨拶は短時間で簡潔に、感謝の気持ちを込めて述べることが大切です。
挨拶例(喪主が息子の場合)
「皆様、本日はお忙しい中、父の葬儀並びに告別式にご参列いただき、ありがとうございました。故人に代わりまして、生前に賜りましたご厚誼に心から御礼申し上げますとともに、今後も変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」
A. 精進落としは、お世話になった方への感謝の気持ちとして営む会食です。最近は初七日の法要を兼ねて行うことが一般的です。喪主のお礼の言葉で会食が始まります。
精進落としでの挨拶も、参列者への感謝を伝え、故人様を偲ぶ時間であることを伝える内容にします。
挨拶例(喪主が息子の場合)
「本日はご多用の中、父のためにお心遣いいただき、ありがとうございました。おかげ様で、滞りなく葬儀・告別式を執り行うことができました。改めてお礼申し上げます。ささやかではございますが、精進落としの膳を用意いたしましたので、故人を偲びながらお召し上がりください。本日は誠にありがとうございました。」
さいたま市における喪主と施主には、それぞれ異なる重要な役割があります。喪主は参列者への対応や儀式の進行を担当し、葬儀全体を取り仕切る責任者として故人様の代理を務めます。一方、施主は葬儀費用の負担や葬儀社との契約を担当し、経済的な面で葬儀をサポートします。
さいたま市の葬儀を円滑に執り行うためには、事前にそれぞれの役割を理解し、ご家族様で協力して葬儀を運営することが大切です。喪主と施主を分ける必要がない場合は、同じ方が兼任しても問題ありません。
喪主・施主を務める方で不安がある場合は、さがみ典礼がサポートいたします。経験豊富なスタッフが丁寧にご案内し、故人様にふさわしい葬儀の実現をお手伝いいたします。
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