一周忌法要の香典の準備について|香典袋の選び方から書き方、渡し方まで徹底解説

一周忌法要は、故人が亡くなってからちょうど1年後に行われる法要です。
この大切な行事に参列する際には、香典を用意するのがマナーとされています。
しかし、お通夜や葬儀の香典とは異なり、一周忌法要の香典には特有のマナーやルールがあります。
初めて参加する方や、久しぶりに法要に出席する方にとっては、どのように準備すれば良いのか悩む方も多いでしょう。
この記事では、一周忌法要における香典の基本知識から、相場金額、香典袋の選び方、正しい書き方、そしてお金の入れ方までをわかりやすく解説します。

一周忌法要とは?香典の準備について

一周忌法要とは?香典の準備について

一周忌法要とは?香典の準備について
一周忌法要は、故人が亡くなってからちょうど1年後に行われる重要な法要です。
一般的には、菩提寺の住職を招いて読経してもらい、参列者が焼香を行い故人を供養します。
法要後にはお墓参りをし、その後会食を行うという流れが一般的です。
この会食の場は、故人との思い出を語り合い、再び故人を偲ぶ貴重な時間となります。

一周忌法要とは?

一周忌法要は、故人が亡くなって満1年目に行われます。
この1年間は「喪中」と呼ばれ、遺族は故人を悼む期間とされています。
一周忌を迎えることで喪が明けるとされており、その後の法要は「三回忌」や「七回忌」などの「回忌」として続きます。
一周忌法要は、親族や近しい友人が集まり、僧侶による読経や焼香を通じて故人を供養します。
この法要は、規模に応じて自宅や寺院、斎場などで行われます。
特に参列者が多い場合は、広めの場所を借りることも一般的です。

一周忌法要に参列する際の香典

一周忌法要に参列する際には、香典を用意することがマナーとされています。
香典は故人への供養と遺族への支援の意味を持ちます。
たとえお通夜や葬儀で香典を渡していたとしても、一周忌法要では新たに香典を用意するのが一般的です。
これは、香典が弔意を示すだけでなく、相互扶助の役割を果たしているからです。

身内だけの一周忌法要での香典の扱い

身内だけの一周忌法要でも、香典を持参するのが基本です。
遺族から香典辞退の申し出がない限り、香典を持参するのが礼儀です。
しかし、案内状に「香典辞退」や「ご厚志辞退」と記載されている場合は、香典を持参する必要はありません。
その場合は、代わりに供花やお供え物を持参することが考えられますが、「ご厚志辞退」の場合は供花やお供え物も控えるのが適切です。

一周忌の香典の金額相場と故人との関係性

一周忌の香典の金額相場と故人との関係性

一周忌法要に参列する際、多くの方が悩むのが「香典の金額」です。
香典の金額は故人との関係性や自分の年齢、そして会食の有無によって決まります。
適切な金額を包むためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

一周忌の法要での香典金額を決めるポイント

故人との関係性:
故人との関係性が深いほど、香典の金額も高くなる傾向にあります。
例えば、親や兄弟姉妹の場合は比較的高額になることが多いです。
また、生前の付き合いの深さも考慮して金額を決めると良いでしょう。
以下に、関係性別の相場を示します。

親: 1万円~5万円
祖父母: 1万円~3万円
兄弟姉妹: 1万円~3万円
おじ・おば: 1万円前後
友人・知人: 3千円~1万円

自分の年齢:
香典の金額は、自分の年齢や社会的立場によっても変わります。
例えば、社会人になったばかりの20代前半であれば、目安となる金額の下限を包んでも問題ありません。
一方、30代以降や立場が上がるにつれて、年齢相応の金額を包むことが望ましいです。

会食の有無:
一周忌法要後に会食がある場合は、その分の費用も香典に含めるのが一般的です。
案内状に会食の有無が記載されていることが多いので、確認しておきましょう。
会食がある場合は、1人当たり5千円~1万円程度を上乗せします。

関係性別の香典相場:
親: 5万円~10万円
祖父母: 1万円~3万円
兄弟姉妹: 3万円~5万円
おじ・おば: 1万円前後
親戚: 1万円前後
友人・知人: 3千円~1万円

これらの相場はあくまで目安であり、地域や家庭の慣習によっても異なることがあります。
特に「4」や「9」が含まれる金額は避けるのがマナーです。

夫婦で参列する場合:
夫婦で参列する場合は、2人分の金額を包むのが一般的です。
例えば、友人の一周忌に夫婦で参列する場合、1万円~2万円を包むことが多いです。
会食がある場合は、その分の費用も含めて3万円程度を包むと良いでしょう。

迷ったときは相談を:
香典の金額に迷った場合は、親しい親族や葬儀会社に相談するのも一つの手です。
また、他の親族と金額を合わせておくと、差が出にくく安心です。
地域や家庭の慣習を尊重しつつ、適切な金額を包むことで、故人と遺族に対する敬意を示すことができます。

一周忌の香典袋の選び方と書き方

一周忌の香典袋の選び方と書き方

一周忌法要に参列する際には、香典を持参することが一般的です。
その際、香典袋の選び方や書き方には注意が必要です。
香典袋の選び方や書き方は、宗教や包む金額によって異なるため、事前に確認して適切なものを準備しましょう。

香典袋の選び方

一周忌法要で使用する香典袋は、お通夜や葬儀と同様に結び切りの水引がついているものを選びます。
仏式の一周忌法要の場合、包む金額に応じて水引の色や種類を選びます。
以下に金額別の適した香典袋の種類を示します。

5,000円程度: 水引が印刷された略式の香典袋
1万円~3万円: 白黒の水引が掛けられた香典袋
3万円~5万円: 双銀の水引が掛けられた香典袋

香典袋には花などが印刷されているものもありますが、仏式の法要には蓮の花がデザインされたものを選びましょう。
ユリの花がデザインされた香典袋はキリスト教式なので、仏式の法要にはふさわしくありません。

香典袋の表書きの書き方

一周忌法要の香典袋の表書きは、故人の宗教に合わせて記入します。
仏教式の一周忌法要の場合、一般的に「御仏前」と書きます。
「御佛前」や「御香料」「御香典」なども使用可能です。

仏教式: 御仏前、御佛前、御香料、御香典
神道式: 玉串料、御榊料、御神前
キリスト教式:御花料(カトリック・プロテスタント共通)御ミサ料(カトリック)、献花料、忌慰料(プロテスタント)

表書きの下には香典の送り主の名前をフルネームで記入します。
個人で出す場合は、表書きの下部中央に書きます。夫婦で香典を包む場合は、代表者の氏名を中央に書き、その横にパートナーの名前を書きます。
3人以内の連名で出す場合は全員の氏名を書き、4人以上の場合は「○○一同」や「代表○○他○名」などと書きます。

一周忌法要の香典袋は、濃い墨で記入するのがマナーです。
葬儀では薄墨を使いますが、一周忌では故人が成仏したことを表すため、濃い墨を使います。
表書きには「御仏前」や「御佛前」を記し、その下に送り主の氏名をフルネームで書きます。

中袋がある場合の記入方法

香典袋には、中袋があるタイプとないタイプがあります。
中袋がある場合は、以下のように記入します。

中袋の表面中央: 金額を縦書きで記入。金額は「大字(旧字体の漢数字)」を使用し、「金壱萬円也」のように書きます。
中袋の裏面左下: 送り主の住所と氏名を記入します。郵便番号や都道府県名は省略せず、はっきりと見やすい字で書きましょう。

連名で香典を包む場合は、全員分の情報を縦書きで記載します。
スペースが足りない場合には、別紙を用意して同封します。
遺族が確認しやすいように、正確な情報を記入するよう注意しましょう。

一周忌の香典の包み方と渡し方のマナー

一周忌の香典の包み方と渡し方のマナー

一周忌法要に持参する香典は、故人へのお供え物として重要な役割を果たします。
香典袋の包み方や渡し方にはマナーがあり、それを守ることで遺族に対する敬意を示すことができます。
以下では、一周忌の香典の正しい包み方と渡し方について解説します。

香典袋の包み方

香典袋にお金を入れる際のポイントを以下にまとめます。

お札の向き:
お札を香典袋に入れるときは、肖像画が中袋の表側を向くようにします。
お通夜や葬儀では悲しみを表現するために逆さに入れますが、一周忌ではその必要はありません。
袱紗に包む:
香典袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参するのがマナーです。
一周忌法要では、紺色や濃い紫色、灰色の袱紗が適しています。
風呂敷を使う場合は、香典袋を中央に置き、右側・手前側・向こう側・左側の順に折り畳みます。
はみ出た部分は内側に折り込んで整えましょう。
新札を避ける:
一周忌法要の香典には新札を避けます。
どうしても新札しかない場合は、軽く折り目をつけてから使用しましょう。
また、あまりに汚れたお札やシワだらけのお札も避け、できるだけきれいなお札を使います。

香典袋の渡し方

香典を渡す際のマナーも重要です。
以下にその手順を示します。

会場に到着したら:
会場に到着したら、まず受付で名前を記帳し、香典を渡す準備をします。
法要が始まる直前や最中に渡すと迷惑になるため、時間に余裕を持って早めに到着するのが望ましいです。
袱紗から取り出す:
香典袋は袱紗に包んだ状態で持参し、受付で渡す際に袱紗から取り出します。
香典袋を両手で持ち、表書きが見えるようにして手渡します。
渡すタイミングと挨拶:
香典を渡す相手は法要の施主です。
香典袋を表向きにして渡し、「どうぞ仏前にお供えください」や「心ばかりですが、御仏前にお供えください」といった挨拶の言葉を添えます。
同時に、お供え物を持参している場合は香典と一緒に渡します。

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