大切な故人様をお送りする葬儀は、心のこもったお別れの場でありながら、費用面で悩まれるご遺族様も多いのが現実です。埼玉県川口市で葬儀を検討されている方に向けて、費用を抑えながらも故人様らしいお別れができる方法をわかりやすくご紹介します。
葬儀費用の相場や利用できる制度を知ることで、経済的な負担を軽減しながら、心に残る葬儀を実現することが可能です。費用を抑えながらも故人様らしいお別れを実現するために、以下の6つの方法をご紹介します。
（1）川口市で安い葬儀形式を選ぶ
（2）川口市の葬祭事業を活用する
（3）川口市の葬祭費支給制度を利用する
（4）故人様の遺産や香典を活用する
（5）葬儀に不要なオプションは避ける
（6）葬儀社を比較して安いプランを見つける
それぞれの方法について、具体的な手順や注意点とともに詳しくご紹介していきます。
川口市で安い葬儀を実現する最も効果的な方法は、葬儀の規模と形式を見直すことです。一般葬から家族葬、一日葬、直葬へと規模を小さくするにつれて、費用を大幅に削減できます。以下の表で各葬儀形式の費用を比較し、ご家族様に適した形式を検討してみましょう。
川口市で葬儀を検討する際、どの形式を選ぶかによって費用は大きく変わります。
以下の表では、全国平均のデータをもとに各葬儀形式の特徴と費用を比較しています。一般葬から直葬まで、形式によって100万円以上の費用差が生じることがわかります。
| 葬儀形式 | 特徴 | 葬儀費用の総額 | 最も多い価格帯 |
| 一般葬 | 参列者を限定せず、関係者を広く招く一般的な葬儀 | 161.3万円 | 120万円以上～140万円未満 |
| 家族葬 | 家族・親族・親しい友人のみで執り行う小規模な葬儀 | 105.7万円 | 60万円以上～ 80万円未満 |
| 一日葬 | 通夜を省略し、告別式と火葬を1日で完結させる葬儀 | 87.5万円 | 20万円以上～ 40万円未満 |
| 直葬 | 通夜・告別式を行わず、火葬のみで故人様をお送りする | 42.8万円 | 20万円以上～ 40万円未満 |
※葬儀費用は全国平均
※（参考）株式会社鎌倉新書｜第6回お葬式に関する全国調査（2024年）
ご家族様やご親族様、特に親しい方のみで執り行う「家族葬」は、川口市でも人気の高い葬儀形式です。参列者を限定することで、会場使用料、飲食費、返礼品費を大幅に削減できます。
埼玉県では家族葬・一日葬がそれぞれ32.8％と最も選ばれており、川口市でも多くの葬儀社が家族葬プランを提供しています。ご家族様のペースでゆっくりとお別れでき、形式にとらわれない故人様らしい葬儀を実現できるのも大きなメリットです。
（参考）いい葬儀｜【2024】埼玉県の家族葬・葬儀費用の相場金額と内訳
通夜を省略し、告別式と火葬を1日で完結させる「一日葬」も、費用を抑える有効な方法です。通夜会場の使用料や通夜振る舞いの費用が不要になり、参列者の負担も軽減されます。準備期間も短縮できるため、急な葬儀にも対応しやすい形式です。
最も費用を抑えられるのが「直葬（火葬式）」です。通夜・告別式を行わず、火葬のみで故人様をお送りします。埼玉県では18.0％の方が直葬を選択しており、式場使用料や参列者向けの飲食・返礼品が不要なため、大幅な費用削減が可能です。
（参考）いい葬儀｜【2024】埼玉県の家族葬・葬儀費用の相場金額と内訳
小規模な葬儀を選択した場合、参列できない方への配慮も必要です。後日、自宅での弔問を受け付けたり、お別れの会を開催したりすることも検討しましょう。
川口市内では、葬儀後のアフターフォローサービスを提供している葬儀社もあります。事前に葬儀社に相談して、葬儀後の対応についても計画を立てておくことをおすすめします。
川口市が提供する葬祭事業は、市民の経済的負担を軽減するために設けられた制度です。市が費用の一部を補助することで、民間の葬儀社を利用するよりも安い料金で葬儀を行うことができます。川口市民であれば誰でも利用できる制度ですので、ぜひ検討してみてください。
葬祭事業の具体的な内容は、市民福祉の向上を目的として設計された2つのプランから構成されています。通夜・告別式を行う標準的なプランと、火葬のみのシンプルなプランがあり、どちらも必要な葬具やサービスが含まれた定額制となっています。
通夜・告別式プラン：231,000円（税込） 通夜から告別式まで一通りの葬儀を行うプランです。祭壇、棺、霊柩車、火葬用具など、一般的な葬儀に必要なものが全て含まれています。実際の負担額は市が40,000円を補助するため191,000円となります。
火葬のみプラン：143,000円（税込） 通夜や告別式を行わず、火葬のみで故人様をお送りするプランです。棺、霊柩車、火葬用具、遺体安置などの必要最小限の内容が含まれています。
川口市の葬祭事業では、以下の表の（1）から（5）の事項をおこなうための装具やサービスが提供されています。詳しくは以下の表をご覧ください。
なお、通夜・告別式プランをご利用の方は（1）から（5）すべてを、火葬のみプランをご利用の方は（2）から（5）を利用する必要があります。
| 事項 | 内訳 | 単位 |
| (1) 祭壇及び通夜、告別式等に必要な用具の提供 | 白木祭壇又は生花祭壇（後幕及び棺台を含む） (※1) | 1基 |
| 祭壇用供物（盛菓子） (※2) | 1対 | |
| 焼香用具（焼香用香炉、抹香、香炭及び焼香机） | 一式 | |
| 小物（会葬帳、香典帳、供花帳及び筆記用具） | 一式 | |
| 後飾（祭壇、線香用香炉、蝋燭台及び鈴） | 一式 | |
| (2) 遺体安置及び棺の提供 | 遺体安置 (※3) | 2日 |
| 棺（木棺又は布棺） | 1基 | |
| 棺付属品（内装、防水紙、かたびら、布団、数珠、枕、笠、足袋及び草履） | 一式 | |
| (3) 霊きゅう自動車又は寝台車による遺体の搬送 | 普通車バン型、ワンボックス型又は洋型 (※4) | 1台 |
| (4) 火葬に必要な用具の提供 | 骨箱及び骨つぼ（白つぼ） (※5) | 一式 |
| (5) その他付属品の提供 | 白木仮位牌 | 1基 |
| 枕飾り（枕机、線香用香炉、蝋燭台及び鈴） | 一式 | |
| 線香 | 1箱 | |
| ろうそく | 1箱 |
※1 横幅1．5メートル以上で、かつ、白木祭壇については3段飾り以上、生花祭壇については1段飾り以上又はこれと同等程度のものです。
※2 砂糖菓子若しくは落雁又はこれと同等程度のものです。
※3 保冷施設又はドライアイスによる安置になります。
※4 川口市めぐりの森に乗り入れ可能な車種になります。
※5 川口市めぐりの森で販売する骨箱及び骨つぼになります。
（引用）川口市のホームページ｜葬祭事業
川口市の葬祭事業制度を利用するためには、以下の3点を満たす必要があります。
葬祭業者については、すべての葬儀社が対応しているわけではありません。事前に川口市の葬祭事業登録業者一覧を確認し、対応可能な葬儀社に相談することが重要です。登録業者は複数ありますので、その中から信頼できる葬儀社を選ぶことができます。
詳しくは「川口市のホームページ｜葬祭事業」をご覧ください。
川口市には、葬儀後に申請することで給付金を受け取れる「葬祭費支給制度」があります。この制度は、国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入していた方が亡くなった場合に、葬儀費用の一部を補助するものです。手続きは比較的簡単で、条件を満たせば一律5万円が支給されます。
申請から支給まで約3週間かかるため、葬儀費用の事前支払いには利用できませんが、事後の経済的負担軽減に役立ちます。
川口市の葬祭費支給制度を利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
申請時には、故人様の保険証または資格確認書、葬儀を行った証明となる書類、葬儀をおこなった方の預金通帳などが必要です。
詳しくは「川口市のホームページ｜国民健康保険で受けられる給付等について」をご覧ください。
葬儀費用の支払い方法を工夫することで、ご遺族様の経済的負担を軽減することができます。故人様の預貯金を活用する方法や受け取った香典を費用に充てる方法など、複数の選択肢があります。ただし、それぞれに手続きや注意点がありますので、事前に理解しておくことが大切です。
故人様がお亡くなりになると、通常は金融機関が口座を凍結するため、葬儀費用として預貯金を活用するには迅速な対応が求められます。
しかし、2019年の民法改正で導入された「仮払い制度」により、相続手続きが完了する前でも、一定の条件を満たせば預貯金の一部を引き出すことが可能になりました。これにより、故人様の預貯金の一部を葬儀費用として使用できます。
引き出せる金額は「預貯金額の3分の1×法定相続分」で計算され、上限は150万円までとなっています。
また、相続税が発生するケースについては、相続税の計算で、葬儀費用として使った金額を相続財産から控除することができます。
参列者の方からお預かりする香典についても、葬儀費用の支払いに直接充てることができます。香典は故人様への弔意を表すものであり、同時にご遺族様の経済的負担を軽減する重要な役割も果たします。
ただし、香典返しの準備も必要となるため、受け取った香典の全額を葬儀費用に充てられるわけではないことも考慮しておきましょう。
葬儀費用を抑えるためには、本当に必要なサービスと、あれば良いが必須ではないオプションを区別することが重要です。葬儀社から提案されるプランには様々なオプションが含まれていることが多く、すべてを選択すると予算を大幅に超えてしまう可能性があります。故人様らしいお別れを実現しながら、無駄な費用を避ける方法をご説明します。
葬儀において最低限必要となるのは、棺、祭壇、霊柩車、火葬などの基本項目です。これらに対して、装花のグレードアップ、高級な棺への変更、会葬礼状の印刷、マイクロバスの手配、写真パネルの作成などは、必要に応じて選択できるオプションサービスとなります。
故人様らしいお別れをするために必要なものと、見栄えを良くするためだけのものを区別して考えましょう。例えば、故人様が花を愛していた場合は装花にこだわる価値がありますが、そうでなければシンプルな装花で十分です。また、参列者が少ない家族葬では、大きな祭壇や豪華な装飾は必要ありません。
川口市には多数の葬儀社があり、同じような内容の葬儀でも費用に差が生じることがあります。満足のいく葬儀を適正な価格で実現するためには、複数の葬儀社から見積もりを取得し、サービス内容と費用を総合的に比較検討することが重要です。
効果的な見積もり比較を行うためには、同じ条件で各社に依頼することがポイントです。葬儀形式（家族葬、一日葬など）、参列者数、希望する内容を統一して見積もりを依頼しましょう。
また、各社の基本プランに何が含まれているかを詳しく確認し、追加費用が発生する項目についても明確にしてもらうことが大切です。
見積もり比較と同時に、各葬儀社の対応も確認していきましょう。電話での問い合わせ時の丁寧さ、質問に対する回答の的確さ、提案内容の適切さなども重要な判断材料です。
大切な故人様のお別れを任せるにふさわしい信頼できる葬儀社を選ぶことが、満足のいく葬儀につながります。
川口市で安い葬儀を実現する6つの方法をご紹介しました。葬儀形式の見直し、市の葬祭事業の活用、補助制度の利用、故人様の預貯金や香典の活用、オプションの見直し、複数社からの見積もり取得など、様々な角度から費用を抑えることが可能です。
最も大切なのは、故人様とご遺族様にとって意味のあるお別れができることです。費用を抑えながらも、故人様への感謝と愛情を込めた葬儀を実現することは十分に可能です。
さがみ典礼では、川口市内の複数の会館で、お客様のご予算やご希望に合わせた葬儀プランをご提案しています。経験豊富なスタッフが、費用面でのご相談から葬儀当日の運営まで、心を込めてサポートいたします。川口市で安い葬儀をお考えの際は、お気軽にご相談ください。
お電話での無料資料請求・ご相談は
大学卒業後、アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部さがみ典礼に就職してから約20年を葬儀場の現場でお客様の悲しみに寄り添ってきました。
現在は、さがみ典礼の責任者として、現場スタッフとともに残されたご家族のみなさまがより安心して葬儀を進めていただけるお手伝いできることを心掛けています。
2004年3月 東邦大学理学部卒業
2004年4月 アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 入社
2020年1月 アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 川口支社 支社長
2021年5月 アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 副本部長
2022年5月 アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 本部長
2024年5月 アルファクラブ武蔵野（株）葬祭部 執行役員
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