円満な離檀のための手順と礼儀・離檀料の相場について

お墓の継承やお寺との関係を続けることが難しくなり、やむを得ず離檀を考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、離檀に伴う手続きや費用、特に離檀料については不安や疑問が多いと思います。
「離檀料の相場はどれくらい?」
「離檀料を払わないとどうなる?」
「離檀料の表書きや支払い義務は?」
など、様々な疑問が浮かぶことでしょう。

この記事では、離檀を円満に行うための手順や礼儀、そして離檀料の相場やトラブルを避けるためのポイントについて詳しく解説します。
初心者の方でも分かりやすいように、具体的な事例や実際のトラブル事例を交えて説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

檀家とは?よくある離檀の理由

檀家とは?よくある離檀の理由

檀家とは?

檀家(だんか)とは、特定の寺院に所属し、その寺院を経済的に支える家庭のことを指します。
檀家は、お布施や寄付を通じて寺院を支援し、その見返りとして葬儀や法事、お墓の管理などの仏事を寺院から受ける契約を交わしています。
この契約は、家単位で行われることが一般的で、先祖代々受け継がれてきたものがほとんどです。

離檀とは?よくある離檀の理由

離檀(りだん)とは、檀家をやめることを指し、特定の寺院との契約を解消することです。
離檀の際には、寺院墓地にあるお墓を撤去し、その区画を寺院に返還する必要があります。
ここでは、離檀の主な理由について紹介します。

転居:
離檀の理由として最も多いのが、転居です。
引っ越しにより菩提寺(ぼだいじ)から遠く離れてしまい、お墓参りや法事のために訪れることが難しくなるケースが多いです。
この場合、より近くにある墓地にお墓を移転すること(改葬)を考える人が増えています。

継承者不在:
お墓の継承者がいない場合も、離檀を選ぶ理由の一つです。
現代の核家族化や少子化の影響で、後継者がいなくなり、家族だけでお墓を維持することが難しくなるケースが増えています。
このような場合、墓じまいをしてお墓を撤去する選択をすることがあります。

経済的理由:
お寺に対するお布施や寄付が経済的負担となる場合も離檀の理由となります。
特に寺院の修繕費や行事の際の寄付など、定期的に求められる経済的支援が難しくなった場合、離檀を考える家庭が増えていきます。

円満な離檀のための手続きと離檀料の相場

円満な離檀のための手続きと離檀料の相場

離檀に必要な手続き

離檀とは、特定のお寺から檀家としての関係を解消し、お墓を移転または撤去することを指します。
具体的には、お墓を他の場所に移す「改葬」や、完全に撤去する「墓じまい」の手続きを含みます。
以下は、離檀の際に必要な主な手続きです。

親族との相談:
離檀を決める前に、家族や親族と十分に相談することが重要です。
檀家は先祖代々続いている場合が多く、親族の理解と承諾が必要です。
トラブルを避けるためにも、親族全員の合意を得ましょう。

寺院への相談:
親族の了承を得たら、次に寺院に離檀の意向を伝えます。
寺院とのコミュニケーションは丁寧に行い、離檀に関する具体的な手続きについて相談します。

改葬許可申請:
現在の墓地からお墓を移転する場合、改葬許可申請が必要です。
市区町村の役所で改葬許可申請書を提出し、改葬許可証を取得します。
また、新しい墓地の受入証明書も必要になる場合があります。

墓じまいの手配:
墓じまいを行う際には、墓石の解体・撤去を石材店や専門業者に依頼します。
寺院が指定する業者がある場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。

閉眼供養:
墓じまいの際には、墓石に宿る故人の魂を抜く儀式である「閉眼供養」を行います。
この供養は寺院の住職に依頼します。

離檀にかかる「離檀料」とは?

離檀料とは、檀家をやめる際に寺院に渡すお布施の一種です。
これまでお世話になった寺院への感謝の気持ちを示すためのものであり、法的な支払い義務はありませんが、円満に離檀するためには支払うことが一般的です。
離檀料は、お寺で行う手続きや閉眼供養などの費用を含むことが多く、その金額は寺院や地域によって異なります。
離檀料を包む際は、奉書紙や白い封筒に包み、表書きには「お布施」と書くのが一般的です。

離檀料の相場金額と目安

離檀料の相場は、一般的に3万円から15万円程度とされていますが、地域や寺院の格によって異なる場合があります。
また、墓じまいに伴う閉眼供養の費用を含めると、総額で20万円ほどになることもあります。
具体的な金額については、寺院に事前に確認することが重要です。

離檀料を払わない方法はある?

離檀料には法的な支払い義務はないため、寺院と十分に話し合い、合意を得ることで支払わない場合もあります。
しかし、円満な離檀を希望するなら、感謝の気持ちを示すためにも適切な金額を支払うことが望ましいです。
万が一、高額な離檀料を請求された場合は、国民生活センターや弁護士に相談することも検討してください。
適切なアドバイスを受けることで、トラブルを避けながら離檀を進めることができます。

離檀を円満に行うためには、親族や寺院との十分な話し合いが不可欠です。
また、離檀料の相場を理解し、適切な手続きを踏むことが重要です。

離檀の際に起こったトラブル事例と対処法

離檀の際に起こったトラブル事例と対処法

離檀料には法的な支払い義務がないため、基本的には任意の支払いとなります。
しかし、実際には高額な離檀料を請求されるケースがあり、トラブルに発展することもあります。
ここでは、実際に起こった離檀料をめぐるトラブル事例と、その対処法について解説します。

トラブルの事例

高額な離檀料を請求された事例
菩提寺に墓じまいを依頼したところ、離檀料として100万円を請求されました。
支払えないと伝えると、寺院側から「墓の移転に必要な書類に印鑑を押さない」といわれる事態に陥りました。
このようなケースでは、遺骨を人質に取られたような状況になり、非常に困難な立場に置かれることがあります。

永代供養料の高額請求された事例
お寺に墓じまいと永代供養を依頼したところ、1体あたり30万円、8体で240万円を請求されました。
永代供養の相場としては特別高額ではないものの、遺骨の数が多い場合に大きな負担となることがあります。

高額な離檀料を請求されたときの対処法

専門家へ相談する:
法律の専門家に相談することが第一歩です。
行政書士や司法書士、弁護士などに相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
特に寺院側との関係がこじれている場合は、第三者を介することで冷静な話し合いが可能になります。

国民生活センターに相談する:
離檀料のトラブルに関しては、国民生活センターに相談することも有効です。
国民生活センターは、消費者の相談を受け付けており、公平な立場でのアドバイスが期待できます。

【関連リンク】
墓じまい 離檀料に関するトラブルに注意(見守り情報)_国民生活センター

檀家総代や宗派の本山に相談する:
寺院内で解決が難しい場合は、檀家総代や宗派の本山に相談しましょう。これにより、寺院内部での解決が図れる場合があります。

自治体のサポートを活用する:
自治体の相談窓口や法律相談サービスを利用することも一つの方法です。
自治体によっては、無料で弁護士相談を受け付けている場合があります。

【埼玉県内の自治体の相談窓口 例】
・さいたま市/市民相談所沢市ホームページ 市民相談

離檀を検討する際には、まず親族と十分に相談し、寺院に対しても事前に丁寧に意向を伝えることが重要です。
また、離檀料の相場や支払い義務についての正しい知識を持ち、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

離檀をスムーズに行うためのポイント

離檀をスムーズに行うためのポイント

離檀を切り出すときはこれまでの感謝の気持ちを伝える

離檀を考えている場合、まずはこれまでお世話になった菩提寺に対して感謝の気持ちを伝えることが重要です。
長年にわたって先祖の供養をしていただいたことへの感謝を忘れずに伝えましょう。
単に「檀家をやめます」と事務的に伝えるのではなく、丁寧に感謝の意を表すことで、住職や寺院側の心情を考慮し、円満に話を進めることができます。以下のポイントを押さえましょう。

先祖代々のお付き合いがあったことを自覚する:
離檀は、先祖代々続いてきた寺院との関係を終えることです。
これまでの感謝を忘れずに伝えることが大切です。

個人ではなく「家」としての関係であることを自覚する:
檀家は個人ではなく「家」としての関係です。
家族や親族全員が納得した上で手続きを進めましょう。

一方的な通知ではなく事前に相談をする:
いきなり離檀を伝えるのではなく、理由を添えて事前に相談することで、関係を円満に終えることができます。

寺院に出向いて挨拶するのが礼儀:
離檀を決めたら、直接寺院に出向いて挨拶することがマナーです。
これまでのお世話になった感謝を直接伝えましょう。

改葬時、離檀料のほかにかかる費用について知っておく

離檀料の他にも、改葬や墓じまいにはさまざまな費用がかかります。
これらの費用を事前に把握しておくことで、予算を立てやすくなります。
具体的には以下のような費用が考えられます。

お墓の撤去料:
1㎡あたり10万円が相場です。
閉眼供養のお布施:
3万円から5万円が相場です。
新しいお墓のための費用:
一般的な継承墓であれば150万円から250万円ほどが相場です。
永代供養墓や樹木葬など、より手頃な選択肢もあります。

これらの費用を事前に知っておくことで、離檀料の支払いに関する交渉もしやすくなります。

親戚に事前に相談する

離檀を進める際には、親族や親戚の協力を得ることが重要です。
特に年配の親戚はお寺との関係にも詳しく、離檀の手続きや交渉において力になってくれます。
親族が協力してくれることで、お寺側にも誠実な姿勢を示すことができ、スムーズに話が進みやすくなります。

上のポイントを押さえて、離檀をスムーズに行うための準備をしっかりと行いましょう。

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