葬儀保険は、自身の葬儀費用をカバーするために設計された少額短期保険の一種です。
家族に葬儀費用の負担をかけたくないと考える方にとっては有用な選択肢となりますが、一般的な保険とは異なる特徴や注意点もあります。
本記事では、葬儀保険の特徴や利点、欠点について詳しく解説し、加入前に知っておくべきポイントをわかりやすくまとめます。
さらに、葬儀保険がどのような人に向いているか、他の葬儀費用の備え方と比較しながら解説します。
葬儀保険を検討している方や、葬儀費用をどのように備えるべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
葬儀保険とは?
葬儀保険とは、葬儀にかかる費用をまかなうために設計された少額短期保険の一種です。
多くの場合、少額の保険料で50万~300万円程度の保険金を準備でき、一般的な生命保険に比べて加入要件が緩く、医師の診査が不要なケースが多いのが特徴です。
また、葬儀保険は高齢者向けに設計されているため、加入可能な年齢が他の保険商品に比べて高く、満89歳まで加入できる商品もあります。
葬儀保険の目的は、家族に急な出費を負担させず、葬儀費用やその他の関連費用をスムーズにまかなうことです。
一般的な葬儀の費用は全国平均で約110万円とされ、その他のお布施や遺留品整理などを含むとさらに負担が増します。
葬儀保険に加入することで、家族が葬儀費用を心配せずに弔いに専念できる環境を整えることができます。
このような葬儀保険は、特に終活を意識している方や家族への金銭的負担を減らしたい方にとって有益な選択肢です。
葬儀保険のメリットとデメリット
葬儀保険は、葬儀費用をまかなうための少額短期保険で、一般的な生命保険とは異なる特徴を持ちます。
加入を検討する際には、そのメリットとデメリットをしっかり理解しておくことが重要です。
ここでは、葬儀保険の利点と注意点について詳しく解説します。
葬儀保険のメリット
高齢でも加入しやすい
葬儀保険の最大の特徴は、高齢者でも加入しやすい点です。
多くの保険商品では加入可能な年齢に制限がありますが、葬儀保険は80歳を超えても加入できる場合が多く、90歳近くまで加入可能な商品もあります。
これにより、終活を考えている高齢の方にとって適した選択肢です。
保険料が手頃で負担が少ない
葬儀保険は掛け捨て型で、一般的な生命保険よりも保険料が安価に設定されています。
月々の支払いが数百円から可能なプランもあり、費用を抑えながら葬儀費用の備えができます。
家族に金銭的な負担をかけたくないという方にとって、負担が少ないのは大きなメリットです。
医師の診査不要で手続きが簡単
葬儀保険は、医師の診査を求めない商品が多く、健康状態に不安がある人でも加入しやすいのが特長です。
告知型の保険であることが一般的で、告知内容も比較的簡単です。
葬儀保険のデメリット
掛け捨て型で貯蓄性がない
葬儀保険は、掛け捨て型が主流です。
そのため、契約期間中に解約しても解約返戻金はなく、払込んだ保険料は戻りません。
貯蓄性がある生命保険とは異なり、あくまで葬儀費用の備えとして特化しています。
支払額が保険金を上回る可能性
長期間にわたり保険料を払い続けると、支払った総額が受け取る保険金を上回るケースもあります。
若い頃から長期で加入し続ける場合は、貯蓄による備えの方が結果的に有利になることもあるため、契約期間や支払総額を慎重に検討する必要があります。
保険料の上昇や保障内容の変動
一部の葬儀保険は年齢に応じて保険料が上がる仕組みです。
また、保険金の額が減少する商品もあるため、契約内容をよく確認することが大切です。
葬儀保険は、葬儀費用に備えるために適した保険ですが、掛け捨て型であることや、長期間加入した際の支払額などには注意が必要です。
加入を検討する際には、他の貯蓄手段や保険商品と比較し、自分や家族のニーズに最適な方法を選ぶことが重要です。
葬儀保険選びのポイント
葬儀保険は、万が一のときに家族の経済的負担を軽減するための重要な手段です。
しかし、選ぶ際にはいくつかのポイントを押さえておくことが必要です。
以下では、葬儀保険を選ぶ際に確認しておくべきポイントを解説します。
保険金の支払いタイミング
葬儀保険を選ぶ際、保険金が支払われるタイミングを確認することは非常に重要です。
葬儀は突然行う必要があることが多く、短期間でまとまった金額が必要になります。
保険会社によっては、申請後すぐに保険金が支払われる商品もありますが、手続きに数日かかる場合もあるので、迅速な支払いに対応している商品を選ぶと良いでしょう。
支払いまでの期間が短い保険を選ぶことで、家族が金銭面での不安を感じることなく葬儀を行えます。
保険料と生活への影響
葬儀保険の保険料は、年齢や選ぶ保障内容によって異なります。
高齢になればなるほど保険料が高くなる傾向があるため、自分の収入や生活費と照らし合わせて無理のない範囲で加入することが大切です。
年金生活や限られた収入で暮らしている方は、保険料が家計を圧迫しないよう注意し、適切なプランを選ぶようにしましょう。
保障内容の確認
葬儀保険は、保障内容が商品によって異なるため、自分のニーズに合った内容であるかをしっかりと確認することが大切です。
例えば、葬儀に関連する費用だけでなく、お布施や戒名料、参列者への接待費用なども含まれるかどうかを確認しましょう。
また、遺品整理や未払い分の精算に対応しているかも確認しておくと、より安心です。
告知・診断書の要否
葬儀保険は、一般的な生命保険と比べて加入条件が緩い場合が多く、医師の診断書や詳細な健康診断が不要なことが多いです。
ただし、商品によっては告知内容が異なるため、申込時に必要な情報をあらかじめ確認しておきましょう。
虚偽の情報を記載すると契約解除となり、保険金が支払われない可能性があるため、正確な情報を提供することが重要です。
責任開始期の確認
保険契約には、責任開始期が設定されていることがあります。
これは、保険会社が保障を開始する時期のことで、契約日からすぐに適用されるわけではありません。
たとえば、契約日から数週間後や翌月になる場合もあります。
責任開始期前に被保険者が死亡した場合、保険金は支払われないため、加入前にこの期間を確認し、リスクを把握しておきましょう。
葬儀保険を選ぶ際には、これらのポイントを押さえて、自分に最適なプランを見つけましょう!
さらに!資料請求された方にもれなく
アルファクラブ武蔵野株式会社
葬祭部 さがみ典礼 執行役員
大学卒業後、アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部さがみ典礼に就職してから約20年を葬儀場の現場でお客様の悲しみに寄り添ってきました。
現在は、さがみ典礼の責任者として、現場スタッフとともに残されたご家族のみなさまがより安心して葬儀を進めていただけるお手伝いできることを心掛けています。
2004年3月 東邦大学理学部卒業
2004年4月 アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 入社
2020年1月 アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 川口支社 支社長
2021年5月 アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 副本部長
2022年5月 アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 本部長
2023年9月 (有)中央福祉葬祭 取締役(アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 本部長兼務)
2024年5月 アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 執行役員