【さいたま市の直葬】流れと費用相場を解説|火葬のみのシンプルな葬儀

直葬の流れとは?費用相場やメリット・デメリットも詳しく解説

お葬式の形も時代とともに変化しています。近年、多くのご遺族様が選択される「直葬(ちょくそう)」は、通夜や告別式を行わず、火葬のみで故人様をお見送りする葬儀スタイルです。

直葬は「火葬式」とも呼ばれ、経済的な負担を大幅に軽減できることから、大宮駅、浦和駅、与野駅などの主要駅周辺にお住まいの方々を中心に選ばれています。しかし、直葬にはメリットだけでなく注意すべき点もあるため、適切な知識を持って選択することが重要です。

本記事では、さいたま市での直葬の費用相場、流れ、メリット・デメリットを詳しく解説します。

目次

さいたま市の直葬とは?

直葬とは、通夜や告別式などの伝統的な儀式を省略し、故人様のご遺体を直接火葬場で火葬する葬儀形式です。「密葬(みっそう)」や「火葬式」とも呼ばれ、ご家族様やご親族様など少人数で故人様との最後のお別れを行います。

なお、法律により死後24時間以内の火葬は原則禁じられているため、ご遺体の安置は直葬でも必要です。そのため、病院から火葬場へ直行するのではなく、一度ご自宅や葬儀社の安置施設で24時間以上安置してから火葬を執り行います。

直葬は、大宮区、浦和区、見沼区、中央区、北区、西区、南区、緑区、桜区、岩槻区のさいたま市全域でご利用いただけます。

(出典)厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)」

さいたま市でおこなう直葬の基本的な流れ

直葬は伝統的な葬儀の通夜や告別式を省略し、火葬のみを行うシンプルな弔いの方法です。直葬の流れは様々なパターンに分けられますが、以下では、基本的なプロセスを紹介します。

ご逝去から安置まで

故人様がお亡くなりになった後、ご自宅や葬儀社の安置施設へご遺体を搬送し、安置いたします。法律により死後24時間は火葬できないため、適切な安置期間を設けます。

納棺

故人様に死装束を着せ、棺にお納めします。湯灌や死化粧を施すなど、時間をかけて丁寧に納棺するケースもあります。この大切な時間は、ご家族様とご親族様のみで執り行われることが一般的です。

出棺と火葬場への搬送

納棺後、ご家族様やさがみ典礼の担当者が棺を寝台車(霊柩車)に運び、火葬場へ搬送いたします。

火葬

火葬場にて故人様を火葬します。火葬炉に入る前に、僧侶による数分間の読経を行うことも可能です。また、遺影写真を飾り、お別れ用の花束(送り花)を添えてお見送りできます。

お骨上げ

火葬完了後、控室で1時間ほどお待ちいただき、ご家族様が遺骨を骨壺にお納めする儀式を行います。

さいたま市でよくある直葬のパターン

直葬には、大きく分けて以下の3通りのパターンがあります。

(1)ご遺族様が全面的に参加するパターン

(2)ご遺族様が部分的に参加するパターン

(3)さがみ典礼に全てを委託するパターン

直葬の流れはどのパターンでも共通していますが、ご遺族様の関わり方が大きく異なります。病院で亡くなった場合を想定して、それぞれの形式の違いを見ていきましょう。

(1)ご遺族様が全面的に参加するパターン

  1. ご遺体搬送後、ご自宅にて安置
  2. 直葬当日、ご遺族様参加により納棺
  3. 出棺後、ご遺族様の見守りにより火葬
  4. 火葬後、ご遺族様がお骨上げを行い、遺骨をお持ち帰り

ご遺族様が全面的に参加する直葬では、葬儀社スタッフのサポートのもとで、全ての儀式にご遺族様が関わります。

この形式では、故人様との最後の時間を最大限に確保できるという大きなメリットがあります。納棺から火葬まで全ての過程に立ち会うことで、故人様をしっかりと送り出したという実感を得ることができます。

(2)ご遺族様が部分的に参加するパターン

  1. ご遺体搬送後、葬儀社にて安置
  2. 直葬当日までに葬儀社スタッフにより納棺
  3. 直葬当日、ご遺族様は直接火葬場でスタッフと合流し、火葬に立ち会い
  4. 火葬後、ご遺族様がお骨上げを行い、遺骨をお持ち帰り

ご遺族様が部分的に参加する直葬では、出棺までは葬儀社スタッフに任せます。ご遺族様が火葬に参加し、骨上げを行い、遺骨を持ち帰るところは全面的な参加パターンと同様です。

この形式は、仕事や家庭の事情で長時間の参加が困難な方に適しています。特に遠方にお住まいのご家族様や、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、必要最小限の参加で故人様をお見送りできる点がメリットです。

(3)葬儀社に全てを委託するパターン

  1. ご遺体搬送後、葬儀社にて安置
  2. 直葬当日までに葬儀社スタッフにより納棺
  3. 出棺、火葬、お骨上げまで葬儀社スタッフが実施
  4. 遺骨をご遺族様のご自宅にお届け

葬儀社に全て任せる形式の直葬では、ご遺族様は葬儀社から届いた遺骨を受け取るのみです。

この形式は、ご高齢のご家族様や健康上の理由で参加が困難な場合、または遠方にお住まいで物理的な参加が不可能な場合に選択されることが多くあります。また、故人様が生前に「家族に負担をかけたくない」との意向を示されていた場合にも、この形式が選ばれることがあります。

さいたま市での直葬の費用相場

さいたま市での直葬の費用相場は、おおむね20万円~40万円程度です。これは一般的な葬儀の費用(平均約200万円)と比較して大幅に費用を抑えることができます。

直葬の費用に含まれる基本項目

  • 搬送サービス
  • 安置施設使用料
  • ドライアイス
  • 棺、骨壺、お別れ用の花束などの物品一式
  • 火葬料金
  • 運営スタッフ人件費
  • 火葬手続き代行

生活保護法第18条に基づく葬祭扶助は、生活保護受給者が亡くなられた場合、または生活保護受給者が家族の葬儀を行う場合に支給される制度です。支給額は自治体によって異なり、さいたま市では支給額が約20万円前後が支給されます。これは、直葬にかかる費用とほぼ同程度であり、経済的な理由で適切な葬送ができないという事態を防ぐことができます。

さいたま市での直葬は費用面でのメリットが大きいですが、具体的な費用は葬儀社のプランや必要なサービスによって異なります。さいたま市内の複数の葬儀社への見積もり依頼や相談を行ったうえで決めるのが望ましいです。

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さいたま市で直葬をおこなうメリット

経済的な負担を軽減できる

直葬では通夜や告別式を行わないため、一般的な葬儀と比較して費用を5分の1程度に削減できます。さいたま市にお住まいで、葬儀費用を抑えたいというご遺族様には最適な選択肢です。

手間と時間を節約できる

一般葬では通常2日間を要する葬儀プロセスが、直葬では大幅に短縮されます。参列者対応や受付係の手配などの手間が省けるため、忙しいご遺族様にとっては特にメリットが大きいです。

心身への負担を軽減できる

直葬はご家族様やご親族様など少人数で行うため、大勢の参列者への対応や葬儀後の挨拶回りが不要です。故人様との静かなお別れを望まれるご遺族様にとって、心身への負担を最小限に抑えられます。

日程設定の自由度が高い

直葬では通夜や告別式を行わないため、火葬場の空き状況に合わせて柔軟に日程を設定できます。ご遺族様のご都合に合わせて迅速に手続きを進めることが可能です。

さいたま市で直葬をおこなうデメリットと注意点

親族の理解を得にくい場合がある

直葬は通夜や告別式を行わないため、一部の親族からは「故人に対して失礼だ」と受け取られることがあります。直葬を行う際には、親族へ事前の説明と理解を得るための努力が必要となります。

身内以外が参列できない

直葬は身内だけで行うため、参列を希望する知人や友人が葬儀に出席できないことに不満を持つ場合があります。参列を希望する方への対処として、後日弔問の機会を設けるなどの配慮が求められます。

菩提寺とのトラブルが発生する可能性がある

菩提寺がある場合、直葬を行う旨を事前に伝えておくのが望ましいです。特に、納骨に関してトラブルになる可能性があります。住職の了承を得ずに直葬を進めると、寺墓地への納骨を断られるケースもあるため注意が必要です。

宗教的儀式を省いたことにより、菩提寺との関係が損なわれる可能性があるので、慎重に進めましょう。

お別れの時間が限られている

直葬では通夜や告別式を省略するため、故人様との最後のお別れの時間が限られます。ご家族様やご親族様が故人様とじっくり向き合う時間の確保が難しい場合があります。

遺体の安置場所を確保する必要がある

直葬では、法律により死後24時間は火葬ができないため、火葬までの間、遺体を安置する場所が必要です。

病院で亡くなった場合も、病院では長時間安置してもらえません。自宅に安置できるスペースがあれば問題ありませんが、難しい場合は葬儀社や火葬場の霊安室の利用を検討しましょう。

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香典収入は期待できない

一般葬では多くの参列者から香典をお受けしますが、直葬では参列者が限られるため、香典収入を期待することは困難です。

さいたま市で直葬を選択する際には、デメリットを十分に理解し、親族や関係者と話し合いましょう。また、直葬によるマイナスの影響を最小限に抑えるために、適切な対処法や代替案を検討すると良いでしょう。

さいたま市で直葬を実施する2つの方法

さいたま市で直葬をお考えの方から、「どのように進めればよいのでしょうか」というご相談をよくいただきます。直葬には大きく分けて2つの方法がありますので、それぞれご紹介いたします。

すべてご家族で手配される方法

従来のお葬式と違い、直葬はシンプルな内容のため、ご家族だけですべてを手配することができます。葬儀費用をできる限り抑えたいとお考えの方には、この方法が向いているでしょう。

具体的な流れとしては、まず故人様をご自宅や安置室まで運び、役所への届出や火葬場の予約などの手続きを進めます。亡くなってから24時間は火葬ができませんので、その間にお棺や骨壺といった必要なものを揃えておきます。そして火葬の日に火葬場へお連れして、火葬とお骨上げをしていただきます。

葬儀社にお任せする方法

葬儀社に直葬をお願いするという選択肢もあります。「手続きが不安」「確実に進めてもらいたい」とお考えの方は、こちらの方法がおすすめです。

また、大切な方を亡くされた深い悲しみの中では、様々な手続きや準備を進めることが困難に感じられることも多くあります。そのようなときに、すべてを専門家にお任せできることは、ご遺族様にとって大きな支えとなるでしょう。

葬儀社にお願いする場合は、故人様の搬送や安置をしてもらいながら、詳しい打ち合わせを行います。必要な手続きやお支払いが済めば、直葬は完了です。

直葬に関するよくあるご質問

Q. さいたま市での直葬では、通夜振る舞いや精進落としのような食事の機会はありますか?

A. 直葬では、火葬の待機時間や火葬後の時間を利用して食事の場が設けられることもありますが、食事の場を設けないケースが大半です。参列される場合は、ご自宅や火葬場周辺で食事を済ませておくことをおすすめします。

Q. さいたま市での直葬の際の服装は何を着ていけばよいですか?

A. 直葬では、ご家族様やご親族様のみが集まることが一般的なため、服装のマナーは厳しくありません。喪主様やご遺族様は喪服の着用が一般的ですが、他の参列者は喪服に準じた服装でも構いません。喪服に準じた服装を選ぶ場合は、哀悼の意を表すために黒のスーツや黒のワンピースなどが推奨されます。

Q. 直葬の場合の忌引(きび)きは普通の葬儀と同じですか?

A. 直葬の場合でも忌引き休暇は普通の葬儀と同じように取得できます。忌引きの休暇日数は葬儀の形式(直葬か一般葬か)ではなく、故人との関係性によって決まります。そのため、直葬が理由で忌引きの日数が減らされたり、休める日数が変わったりすることはありません。

さいたま市での直葬は費用を抑えたシンプルなお見送り

さいたま市での直葬は、費用を大幅に抑えながら故人様をお見送りできる葬儀形式です。さいたま市にお住まいのご遺族様にとって、ご自宅からアクセスしやすい会館で心のこもった直葬を執り行うことが可能です。

直葬を選択される際は、費用相場(20万円~40万円)や流れを十分に理解し、ご親族様の理解を得ることが重要です。また、菩提寺との調整など、事前の準備も欠かせません。

さがみ典礼は、さいたま市全域に会館を展開し、ご遺族様のご要望に応じた直葬サービスを提供しています。故人様との最後のお別れを大切にしながら、経済的負担を軽減したい方は、ぜひご相談ください。

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金澤一史
監修 金澤一史 アルファクラブ武蔵野株式会社
葬祭部 さがみ典礼 執行役員

大学卒業後、アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部さがみ典礼に就職してから約20年を葬儀場の現場でお客様の悲しみに寄り添ってきました。
現在は、さがみ典礼の責任者として、現場スタッフとともに残されたご家族のみなさまがより安心して葬儀を進めていただけるお手伝いできることを心掛けています。 2004年3月 東邦大学理学部卒業
2004年4月 アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 入社
2020年1月 アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 川口支社 支社長
2021年5月 アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 副本部長
2022年5月 アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 本部長
2024年5月 アルファクラブ武蔵野(株)葬祭部 執行役員

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