
さいたま市にお住まいの方にとって、大切な人を送る火葬の流れは不安に感じることも多いでしょう。「火葬はどのような手順で進むのか」「所要時間や費用はどれくらいかかるのか」「マナーや準備すべきものは何か」といった疑問をお持ちではありませんか?
この記事では、さいたま市における火葬の詳しい流れ、必要な書類や準備、費用の目安、そして火葬場でのマナーまで、初めての方にもわかりやすく解説いたします。

まずは、火葬の基本的な意味や役割について理解し、さいたま市における火葬の特徴について見ていきましょう。
火葬とは、故人様のご遺体を火葬炉で高温により焼いて遺骨を残す、日本で最も一般的な葬送方法です。火葬は古代から行われてきた儀式で、衛生管理や土地の節約といった実務的な理由に加え、故人様の魂を次の世界へ送り出すという深い宗教的意味も込められています。
現在の日本では火葬率が99%を超えており、ほぼすべての方が火葬により送られています。
さいたま市内には浦和斎場(さいたま市桜区)と大宮聖苑(さいたま市見沼区)の2つの火葬場があり、どちらも市が運営する施設です。
一般的に、さいたま市東部地域の方は大宮聖苑を、西部地域の方は浦和斎場を利用されることが多いようです。
もちろん市外の火葬場を利用することも可能ですが、故人様の住所地がさいたま市の場合は、この2つの施設で市内居住者料金で利用できるというメリットがあります。

ここでは、火葬前の準備から当日の手続きまで、さいたま市で火葬を行う際の具体的な流れについて詳しく解説します。
火葬を行うためには、「火葬許可証」が必須の書類となります。この書類は、死亡届をさいたま市役所の各区役所に提出することで発行されます。さいたま市の各区役所で手続きが可能です。なお、この一連の手続きは葬儀社が代行することも多いです。
火葬当日に必要な物品として挙げられる、故人様のお位牌や遺影、骨壷の準備もおこないます。これらの準備は葬儀社がサポートすることが多いですが、ご遺族様としても事前に把握しておくことで安心につながります。
火葬当日は、出棺から収骨まで複数の段階を経て進行します。それぞれの段階について順を追って6つのステップで解説します。
通夜や告別式が終了すると、故人様はお棺に納められ、霊柩車で火葬場へと出棺されます。霊柩車には喪主様やご家族様が乗られることもあります。ただし、霊柩車は火葬場への移動のみのため、帰りの交通手段を別途確保する必要があります。
その他のご遺族様やご親族様は自家用車、ハイヤー、マイクロバスなどで移動します。
火葬場に到着すると、最初に火葬許可証を火葬場の係員に提出します。通常、葬儀社がこの手続きを代行してくれるため、ご遺族様が直接対応することは少ないです。
火葬場では、火葬炉の前にて「納めの式」が執り行われます。お棺は火葬炉の前に安置され、お位牌や遺影が飾られます。僧侶による読経の後、ご遺族様や参列者が焼香を行い、故人様との最後のお別れの時間を持ちます。この時間は故人様への感謝と祈りを捧げる、大切な儀式となります。
納めの式が終わると、故人様は火葬炉に納められ、火葬が開始されます。火葬の所要時間は一般的に1〜2時間程度です。
その間、ご遺族様や参列者は控室にて待機し、故人様との思い出を語り合いながら静かに過ごします。控室の設備は火葬場によって異なりますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
火葬が終了すると、収骨室にて「お骨上げ」が行われます。ご遺族様が二人一組でお骨を骨壷に納める作業を行います。お骨を一つ一つ慎重に拾い上げることで、故人様への感謝と敬意を示す儀式となります。
最後に、骨壷を骨箱に納め、火葬許可証に押印された「埋葬許可証」を受け取ります。この埋葬許可証は後日、墓所に遺骨を納める際に必要となりますので、ご自宅で大切に保管しておきましょう。

さいたま市での火葬にかかる費用は、火葬場の種類や利用するオプションによって異なります。火葬場には「公営」と「民営」がありますが、さいたま市内には公営火葬場のみが設置されており、民営火葬場を利用する場合は市外の施設を利用することになります。
さいたま市にある公営火葬場は、浦和斎場(さいたま市桜区)と大宮聖苑(さいたま市見沼区)です。
火葬に必要な主な費用項目は以下の通りです。
さいたま市にお住まいの方が火葬費用を抑えたい場合、いくつかの方法があります。
まず、国民健康保険に加入されていた方が亡くなられた場合、葬祭を行った方に対して葬祭費として5万円が支給されます。この制度を利用することで費用の一部を補填することができます。申請の際は、申請書と必要書類を各区役所の「保険年金課福祉医療係」へ提出する必要があります。詳しくはさいたま市のホームページをご覧ください。
また、火葬にかかる費用を抑えるためには、利用するオプションを必要最低限に絞ることも効果的です。待合室の選択や供花の有無、僧侶による読経など、費用が追加される部分を見直すことで、全体の費用を削減することが可能です。

火葬場での基本的な服装は、控えめな色合いのフォーマルウェアが適切です。男性の場合は黒のスーツに白のワイシャツ、黒のネクタイ、黒の靴下と靴を着用するのが一般的です。
女性の場合は黒のワンピースやスーツに黒のストッキング、黒の靴を選ぶことが推奨されます。装飾品については、結婚指輪以外は基本的に身に着けないようにしますが、女性の場合は真珠の一連ネックレスであれば着用可能とされています。
日本の葬儀文化では、火葬場のスタッフにも心づけやお礼を示すことがありますが、さいたま市の浦和斎場や大宮聖苑などの公営火葬場では、スタッフへの心づけをお断りしています。これは公的施設として公平性を保つための規則です。
故人様のお棺には、愛用の品や写真など、故人様が愛したものを一緒に入れることが許される場合があります。しかし、安全上の理由から、プラスチック製品やガラス製品、バッテリーを含む電子機器など、火葬炉で問題を引き起こす可能性のあるものは禁止されています。
ご遺族様が何かをお棺に入れたい場合は、必ず火葬場のスタッフに相談し、指示に従いましょう。

ここでは、火葬場でどのような設備が使われ、火葬中にどのようなプロセスが行われるのかについて解説します。
火葬炉の種類と特徴
火葬場では、主に「台車式」と「ロストル式」の2種類の火葬炉が使用されています。
台車式火葬炉は、耐火レンガで作られた台車の上にお棺を置き、そのまま火葬する仕組みです。台車式では、お棺を上と横から囲むように火をあてるため、火葬中の空気の流れが少なく、遺骨がそのまま台車の上に残りやすく、綺麗な状態で収骨できます。
ロストル式火葬炉は、金属製の格子状の台の上にお棺を置いて火葬します。空気の流れが良くなり、燃焼効率が高まるため、火葬時間が短く済む特徴があります。
現代の火葬炉では、900〜1,200度の高温で火葬が行われます。最新式の火葬炉では、コンピューターによる温度管理が可能で、一定の品質で火葬が行われるようになっています。
火葬中、ご遺体は高温の火によって焼かれ、まず皮膚や筋肉が燃焼します。その後、骨も高温で焼かれますが、骨は完全に燃え尽きることはなく、形を保ったまま残ります。これは、骨の主要成分であるカルシウムが高温でも分解しにくいためです。
A. 火葬は、遺体を安全かつ衛生的に処理する方法として古くから行われています。現代の火葬場は技術が高度に発達しており、環境への配慮とともに、遺体の取り扱いにおける安全規格を厳しく遵守しています。
特に、感染症予防や公衆衛生に配慮した設備とプロセスが整っているため、参列者や作業員の健康リスクは最小限に抑えられています。
A. 火葬後、残される遺骨は故人を偲ぶ大切な遺品です。遺骨は一般的には骨壷に納められ、家族が墓地や納骨堂に安置します。長期間安全に保存するには、湿度や温度が安定した場所での保管が推奨されます。また、遺族の希望によっては、一部をペンダントやリングなどの形で身につけることも可能です。
さいたま市における火葬の流れは、書類の準備から出棺、納めの式、火葬の実施、お骨上げまで、それぞれに大切な意味があります。書類の準備や手続きは葬儀社がお手伝いするので安心してお任せいただけます。
さいたま市内には浦和斎場と大宮聖苑の2つの公営火葬場があり、お住まいの地域に応じた選択が可能です。公営施設のため、比較的安価な料金での利用ができます。
火葬は故人様をお送りする大切な儀式です。事前の準備と適切なマナーを心がけ、故人様を心穏やかにお見送りしましょう。
さがみ典礼では、さいたま市内各地に施設を展開し、火葬に関するご相談から当日のサポートまで、丁寧にお手伝いさせていただいております。火葬についてご不明な点やご心配なことがございましたら、経験豊富なスタッフがお答えいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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