
さいたま市で無宗教葬を検討されている方の多くが、「費用はどれくらいかかるのか」「どのような流れで進めるのか」といった疑問をお持ちです。無宗教葬は、宗教的な儀式にとらわれず、故人様の人生やご遺族様の想いを自由に表現できる葬儀のかたちです。近年、さいたま市民の間でも選ばれる方が増えています。
本記事では、さいたま市民の皆様へ向けて、無宗教葬の費用相場や具体的な葬儀の流れ、お経や戒名の必要性について詳しく解説します。無宗教葬を選ぶメリットや注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

無宗教葬とは、特定の宗教や宗派の形式にとらわれず、故人様の生き方やご遺族様の想いを大切にした葬儀です。「自由葬」とも呼ばれ、近年では埼玉県内でも選ばれる方が増えています。
さいたま市をはじめとする埼玉県内では、家族葬の形式を取り入れながら、無宗教葬を行うケースが多く見られます。僧侶による読経や焼香といった宗教的な儀式を省き、故人様が生前に好きだった音楽を流したり、思い出の写真を上映したりと、自由な演出が可能です。
日本では多くの方が特定の宗教に深く帰依しているわけではなく、神仏の存在は尊重しながらも、形式的な儀式にこだわらない考え方が広がっています。無宗教葬は、こうした価値観に合った葬儀のかたちとして、さいたま市でも注目されているのです。

無宗教葬を検討する際、多くの方が最も気になるのが費用の問題です。さいたま市で無宗教葬を行う場合、どのような費用がかかり、どの程度の予算を見込めば良いのでしょうか。ここでは、費用の考え方から具体的な相場、費用を抑えるポイントまで詳しく解説します。
さいたま市で無宗教葬を行う場合の費用は、葬儀の内容や規模によって大きく変動します。決まった形式がないため、一概に費用相場を示すことは難しいですが、一般的な葬儀と比較した場合の費用の特徴を理解しておくことが大切です。
無宗教葬では、僧侶や神父などの宗教者をお招きするかどうかは自由に選べます。宗教者をお招きしない場合は、お布施や戒名料といった宗教的な費用が発生しません。埼玉県の葬儀でお布施にかかった費用は平均22.5万円であるため、宗教者を呼ばない選択をすることで、これらの費用を抑えられることは、さいたま市民にとっても大きなメリットです。
(参考)いい葬儀|【2024】埼玉県の家族葬・葬儀費用の相場金額と内訳
無宗教葬は、葬儀の形式や規模によって費用が大きく変わります。以下は全国平均のデータですが、さいたま市で無宗教葬を行う場合の参考になります。
| 葬儀形式 | 葬儀の説明 | 葬儀費用の総額 | 最も多い価格帯 |
| 直葬(火葬式) | 通夜・告別式を行わず、火葬のみでお送りする | 42.8万円 | 20万円以上~40万円未満 |
| 一日葬 | 通夜を省略し、告別式と火葬を1日で行う | 87.5万円 | 20万円以上~40万円未満 |
| 家族葬 | ご家族様やご親族様など少人数で行う | 105.7万円 | 60万円以上~80万円未満 |
| 一般葬 | 通夜・告別式を行い、広く参列者を受け入れる | 161.3万円 | 120万円以上~140万円未満 |
(参考)いい葬儀|【2024】埼玉県の家族葬・葬儀費用の相場金額と内訳
さいたま市で無宗教葬を行う際に必要となる主な費用項目は以下の通りです。
基本的な葬儀費用として、葬儀場の使用料、棺代、火葬場の使用料、葬儀スタッフの人件費などがあります。さいたま市内には公営・民営の葬儀場が複数あり、施設によって使用料は異なります。
次に、飲食接待費用として、参列者へのお食事代が必要です。無宗教葬でも、火葬後に故人様を偲ぶ会食を行うことが一般的です。
演出にかかる費用は、無宗教葬ならではの項目です。故人様の好きだった音楽の演奏依頼料、写真やビデオのスライドショー制作費、会場の装飾費用などがこれに該当します。演出内容によっては、この部分の費用が大きくなることもあります。
さいたま市で無宗教葬の費用を抑えたい場合は、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
必要なサービスと演出内容を事前に明確にし、優先順位をつけることが大切です。故人様らしさを表現するために本当に必要な要素を見極め、過度な装飾や演出は控えることで、費用を適切に管理できます。
また、家族葬の形式を取り入れ、参列者を親しい方に限定することで、飲食接待費用や会場の規模を抑えられます。
さいたま市の葬儀費用を抑えたい方は、関連記事「【さいたま市で安い葬儀を行うには】費用相場とおすすめの形式|直葬・火葬式」もご参考ください。

無宗教葬は、宗教的な儀礼や慣習にとらわれないため、決まった流れが存在しません。しかし、さいたま市で実際に行われている無宗教葬の多くは、一般的な葬儀の流れを参考にしながら、故人様らしさを表現する要素を組み入れています。
以下は、さいたま市内で行われる無宗教葬の流れの例です。無宗教葬は自由度が高いため、内容によっては大きく異なることもあります。

1. 参列者の入場
故人様が生前に好きだった音楽をBGMとして流すことで、温かい雰囲気を作り出します。
2. 開式の言葉
司会者が葬儀の開始を宣言し、故人様の人生を振り返る簡単な挨拶を行います。
3. 黙祷
読経やお祈りの代わりとして、参列者全員で静かに故人様を偲びます。
4. 献奏
故人様が愛した音楽を生演奏やCDで流し、思い出を共有します。さいたま市内の葬儀社では、演奏者の手配も相談できます。
5. 経歴紹介
故人様の人生の歩みや印象的なエピソードを紹介します。
6. スライドショーやビデオ上映
故人様の写真や動画を使った追悼を行います。家族葬の場合、ご遺族様が直接エピソードを語ることも多いです。
7. 弔電の紹介
届いたメッセージがあれば読み上げます。
8. 感謝の言葉
喪主様が参列者に対して感謝の気持ちを伝えます。
9. 献花
焼香の代わりに参列者が順番に花を供え、故人様との最後のお別れをします。
10. 閉式の言葉
司会者が葬儀の終了を宣言します。
11. 出棺
故人様のご遺体を火葬場へお送りします。
12. 会食
火葬後、参列者が集まって故人様を偲びながら食事をします。
この流れはあくまで一例であり、さいたま市で無宗教葬を行う際は、故人様のご遺志やご遺族様のご希望に応じて自由にアレンジできます。

無宗教葬を検討する際、「お経は読んでもらうべきか」「戒名は必要なのか」と悩まれる方は少なくありません。仏教的な要素をどこまで取り入れるかは、無宗教葬における重要な判断ポイントです。さいたま市で無宗教葬を行う場合の考え方を解説します。
無宗教葬では、お経を読んでもらう必要はありません。お経は仏教の儀式の一つであり、無宗教葬では宗教的な要素を取り入れないことが基本です。
ただし、故人様やご遺族様が希望される場合は、部分的にお経を取り入れることも可能です。さいたま市の葬儀社に相談すれば、読経を行う僧侶の手配も対応してもらえます。
戒名は仏教において、故人様が仏の弟子となったことを示す名前です。無宗教葬では宗教的な儀式を行わないため、戒名は原則として必要ありません。
しかし、注意すべき点があります。菩提寺のある家系の方が無宗教葬を行う場合、戒名がないと寺院での納骨や供養を断られる可能性があります。さいたま市で無宗教葬を検討される際は、事前に菩提寺に相談し、納骨や供養の方法について確認しておくことが大切です。
もし菩提寺との関係を保ちながら無宗教葬を行いたい場合は、葬儀は自由な形式で行い、納骨の際に改めて宗教的な儀式を執り行うという方法もあります。

無宗教葬には多くの魅力がある一方で、事前に理解しておくべき注意点も存在します。さいたま市で無宗教葬を検討される際は、メリットとデメリットの両面を理解したうえで、ご家族様にとって最適な選択をすることが大切です。
無宗教葬を選ぶ最も大きなメリットは、葬儀内容の自由度が高いことです。故人様の趣味や人生を反映させた演出が可能です。例えば、故人様が音楽を愛していた方であれば好きな曲を流したり、旅行が好きだった方であれば旅先の写真を展示したりと、その方らしいお別れの場を作ることができます。従来の形式にとらわれず、本当に故人様を偲ぶための時間を作れる点が、無宗教葬の最大の魅力と言えるでしょう。
また、費用を抑えやすい点も大きなメリットです。僧侶をお招きしない場合、お布施や戒名料が不要になるため、埼玉県内の一般的な葬儀と比べて経済的な負担を大きく軽減できます。前述の通り、埼玉県のお布施平均は22.5万円ですので、これらの費用が不要になることは家計への影響が大きいでしょう。
さらに、幅広い方が参列しやすいという点もメリットの一つです。異なる信仰をお持ちの方や無信仰の方でも、宗教的な儀式に配慮する必要がなく、気兼ねなく参列していただけます。
無宗教葬には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点もあります。
まず、ご親族様やご友人からの理解を得にくい場合があることです。特に伝統的な儀式を重んじる年配の方がいらっしゃる場合、「お経を読まない葬儀で本当に良いのか」と心配されることがあります。このような場合は、事前に無宗教葬を選ぶ理由や故人様のご意向を丁寧に説明し、理解を求める必要があります。
次に、準備に手間がかかりやすい点も注意が必要です。一般的な葬儀には決まった流れがありますが、無宗教葬では葬儀内容をゼロから考えなくてはなりません。どのような演出をするか、どのような流れにするかなど、すべてを決める必要があります。葬儀社に相談しながら進めることで、この負担を軽減できるでしょう。
また、菩提寺との関係に影響する可能性があることも重要なポイントです。先祖代々のお墓が菩提寺にある場合、無宗教葬を行うと納骨や法要を断られるなど、関係悪化の原因になりかねません。菩提寺のある方は、無宗教葬を決める前に必ず菩提寺に相談することが重要です。

無宗教葬を行った後の納骨方法にも、さまざまな選択肢があります。さいたま市をはじめとする埼玉県内でも、以下のような方法が選ばれています。
永代供養は、寺院や霊園などが遺骨を管理し、代わりに供養を行う方法です。宗旨・宗派にかかわらず利用でき、長期的なお墓の管理や後継者の心配が不要です。永代供養に対応した施設が増えており、経済的な負担を抑えながら安心して故人様を供養できます。
海洋散骨は、故人様のご遺骨をパウダー状に加工し、海に散布する方法です。自然への還元を望まれる方に適しており、宗教的な制約から自由です。埼玉県は海に面していませんが、専門業者を通じて海洋散骨を行うことができます。プランによっては、ご遺族様が船に乗って直接散骨することも可能です。
宗教を問わない墓地を選ぶ方法もあります。宗派にかかわらず利用できる民営霊園であれば、無宗教葬を行った方でも納骨が可能です。
公営の墓地も選択肢の一つです。さいたま市をはじめとする埼玉県内の自治体が運営する公営墓地は、宗教や宗派を問わないため、無宗教葬を行った方でも利用できます。費用を抑えたいご遺族様にとって適した選択肢です。
無宗教葬を行った後、初七日や四十九日といった法要を実施するかどうかは自由です。決まった形式がないため、ご遺族様のお気持ちに沿って判断できます。
ただし、納骨や散骨は行う必要があるため、四十九日の代わりとして、葬儀から近い日程で納骨を兼ねた食事会を開くこともあります。さいたま市で無宗教葬を行った方の中には、故人様を偲ぶ独自の集まりを定期的に開いている方もいらっしゃいます。

無宗教葬は一般的な葬儀と異なる部分があるため、参列者の方が戸惑わないよう、事前に以下の点を伝えておくとスムーズです。さいたま市で無宗教葬をおこなう際の参考にしてください。
基本的には一般的な葬儀と同様の服装をご案内します。男性は黒のスーツ、白のワイシャツ、黒のネクタイ、ベルト、靴、靴下、女性は黒のワンピースやアンサンブル、黒の靴とストッキングが基本です。
ただし、故人様のご意向で「平服でお越しください」と指定される場合は、ダークカラーのスーツや地味な色の服装で構わないことを明確に伝えましょう。
香典を辞退される場合は、その旨を明確に伝えます。香典をお受けする場合で、もし参列者の方から香典の表書きについて質問された際は、「御霊前」や「御花料」など、宗教に関係のない表記で構わないことをお伝えしましょう。
無宗教葬では、焼香を行わず献花を行う場合もあれば、故人様やご遺族様のご希望で部分的に読経や焼香を取り入れる場合もあります。当日の進行について、特に一般的な葬儀と異なる部分がある場合は、事前に簡単に説明しておくと参列者の方も安心できます。
焼香を行わない場合は数珠が不要である旨を伝えます。ただし、部分的に仏教儀式を取り入れる場合は、その内容に応じて必要な持ち物をご案内しましょう。基本的な持ち物は一般的な葬儀と同じで問題ありません。
さいたま市で無宗教葬を行う場合、お布施や戒名料が不要なため費用を抑えやすく、葬儀内容も自由にアレンジできます。故人様の人生やご遺族様の想いを大切にした、温かい葬儀を実現できる点が最大の魅力です。
ただし、決まった形式がないため準備に手間がかかることや、菩提寺やご親族様の理解を得る必要がある点には注意が必要です。さいたま市で無宗教葬を検討される際は、地域の葬儀社に相談しながら、故人様らしい葬儀の形を一緒に考えていくことをおすすめします。
さがみ典礼では、無宗教葬の経験豊富なスタッフが、葬儀の流れや演出のご提案から費用のご相談まで、丁寧にサポートいたします。「無宗教葬を希望しているが何から準備すればいいかわからない」「故人様らしい葬儀にしたいが具体的なアイデアが浮かばない」「費用を抑えながら心のこもった葬儀を実現したい」といったご要望にも、きめ細かく対応させていただきます。
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