
大切な方を亡くされた時、深い悲しみの中でも決めなければならないのが葬儀のことです。特に費用面では「どのくらいかかるのだろう」「家計に負担をかけずにお見送りしたい」といった不安を抱えるご家族も多いのではないでしょうか。
そんな中で注目されているのが「市民葬」という制度です。自治体が関わることで費用を抑えられると聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、越谷市民の皆様に向けて、越谷市の市民葬制度の現状をお伝えするとともに、公営斎場や公的の支援制度を活用して葬儀費用を抑える具体的な方法をわかりやすくご紹介します。

結論からお伝えすると、越谷市には市民葬制度がありません。
市民葬制度とは、自治体が葬儀業者と提携して決まった価格で葬儀サービスを提供する仕組みです。しかし現在、越谷市ではこの制度を導入していません。
「では越谷市で葬儀費用を抑えるのは難しい?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。越谷市には公営斎場があり、さまざまな公的支援も受けられます。これらをうまく使えば、費用を抑えた葬儀ができます。

市民葬制度はありませんが、越谷市では3つの公的支援が利用できます。知っているかどうかで費用に大きな差が出るので、ぜひご確認ください。
(1)公営斎場で大幅に費用を削減
(2)葬祭費で5万円の給付
(3)会社員だった場合は埋葬料で5万円の給付
それぞれ詳しく見ていきましょう。
越谷市には「越谷市斎場」という市営の斎場があります。越谷市民の皆様は、市民料金で利用できるため、ほかの市町村の火葬場を利用するよりも低価格で火葬を実施できます。
以下が越谷市斎場の火葬料金です。
| 項目 | 市民料金 | 市民以外の料金 |
| 12歳以上の火葬料金 | 10,000円 | 80,000円 |
| 12歳未満の火葬料金 | 5,000円 | 40,000円 |
| 待合室の利用料金(定員40人) | 4,000円 | 32,000円 |
(参考)越谷市のホームページ|火葬場
市民料金と市外料金では火葬料金だけで7万円もの差があります。この違いを見ても分かる通り、越谷市民の皆様にとって大きな費用削減の効果があります。
なお、市民料金で利用できる条件は、故人様か葬儀の手続きをする方(喪主様)が越谷市・吉川市・松伏町のどこかに住民票があることです。
故人様が国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入していた場合、葬祭費として5万円が受け取れます。どちらの制度でも金額は同じですが、手続き方法が若干異なります。
どちらの制度も申請から2〜3週間で指定の口座に振り込まれます。忘れずに手続きしましょう。
国民健康保険加入者が亡くなった時、申請により葬祭をおこなった方に5万円が支給されます。
国民健康保険の葬祭費を申請する際には、以下の書類を準備してください。
国保加入後3か月以内の死亡で、以前に社会保険に加入していた場合は、社会保険から支給されるため国保からは支給されません。
(参考)越谷市のホームページ|被保険者が亡くなったとき(葬祭費)
後期高齢者医療制度の被保険者が亡くなった時、その葬祭をおこなった人(喪主)に5万円が支給されます。
申請時に必要なものは、葬儀や火葬をおこなったことを証明する書類と振込先の口座情報です。
(参考)越谷市のホームページ|葬祭費
故人様が会社員で社会保険に加入していた場合は、葬祭費ではなく埋葬料・埋葬費として5万円がもらえます。勤務先の健康保険組合や全国健康保険協会から支給されます。
埋葬料は故人様と一緒に生活していた家族が受け取るもの、埋葬費は葬儀をおこなった方が受け取るものです。会社や組合によっては独自の給付金制度を設けているところもありますので、勤務先の人事部や健康保険組合に確認してみてください。
組合等によって必要書類が変わりますが、基本的には以下のような書類が必要です。
申請期限は故人様が亡くなった日の翌日から2年以内です。
葬祭費と埋葬料の両方はもらえませんが、故人様が何らかの健康保険に加入していれば、どちらか一方は受給できる制度なので、忘れないように申請しましょう。

公的支援の他にも、葬儀の内容を工夫すれば費用を抑えられます。故人様への気持ちを大切にしながらできる4つの方法をご紹介します。
(1)葬儀の規模を見直す
(2)葬儀のオプションを見直す
(3)複数の葬儀社を比較検討する
(4)生前に葬儀の事前相談をおこなう
これらの方法を組み合わせることで、費用を抑えることができます。一つずつ詳しく解説していきます。
葬儀費用を抑える最も効果的な方法は、葬儀の規模を見直すことです。特に家族葬と直葬(火葬式)は、費用を大幅に削減できる選択肢として注目されています。
家族葬とは、家族や親族、親しい友人など20〜30名程度の少数で行う小規模な葬儀です。一般葬の50〜100名と比べて参列者数が大幅に少ないため、小さな式場で十分対応でき、飲食費や返礼品費も大幅に削減できます。参列者が少ない分、一人ひとりとゆっくりお別れする時間も確保できます。
直葬(火葬式)は、お通夜や告別式を行わず、火葬のみで故人様をお見送りする最もシンプルな形式です。式場使用料、祭壇費、飲食費、返礼品費のほとんどが不要になり、火葬料と最低限の費用だけで済みます。火葬当日のみの3〜4時間程度で完了するため、葬儀費用を最も抑えられる方法です。
式典を重視したい場合は家族葬、シンプルなお見送りを希望する場合は直葬が適しています。どちらの形式も、故人様への気持ちを込めてお見送りすることに変わりはありません。
越谷市で直葬を検討されている方は、関連記事「【越谷市の直葬費用】相場と流れを解説|喪主が知るべきメリットと注意点」をお読みください。
豪華な祭壇や高級な棺、たくさんの生花は、故人様を偲ぶのに必ずしも必要ではありません。本当に必要なものと、不要なオプションを見極めれば、葬儀費用の削減ができます。
お花も故人様が好きだった花を少し使うなど、心のこもった演出を工夫すれば、費用を抑えても温かい葬儀にできるでしょう。故人様が生前に希望を伝えていた場合はその通りに、特に意向がない場合は故人様の性格や人柄に合わせて選択するのも良い方法です。
同じ越谷市斎場を使っても、葬儀社によって総額は大きく変わります。複数の葬儀社から見積もりを取って、サービス内容と料金をしっかり比較しましょう。
見積もりを依頼するときは、希望する葬儀の形式、参列予定人数、予算をはっきり伝えることが大切です。「追加料金は発生しないか」「キャンセル料はどうなるか」も事前に確認しておくと安心です。
また、価格だけでなく、スタッフの対応や施設の清潔さ、アフターサービスも総合的に判断して、信頼できる葬儀社を選びましょう。
葬儀は突然必要になることが多いので、元気なうちに情報収集しておくことが大切です。事前相談すれば、希望する葬儀の概算費用がわかり、いざというときに慌てません。
事前相談では葬儀の形式や規模、予算をじっくり検討できます。葬儀社のスタッフからアドバイスを受けて、知らなかった費用削減のコツを教えてもらうこともできます。
また、葬儀費用を事前に積み立てておくことで、相続時の現金確保にも役立ちます。葬儀費用は相続財産から控除できるため、相続税対策としても有効です。家族に負担をかけずに済むよう、計画的に準備しておくと安心です。
多くの葬儀社で事前相談を無料でおこなっており、資料請求や見積もり作成も可能です。複数の葬儀社で相談すれば、サービス内容や料金を比較して最適な選択ができます。

経済的に困っている方には、生活保護法の葬祭扶助制度があります。これは国が葬儀費用を支援する制度で、越谷市でも利用できます。
故人様が生活保護を受給していた場合や、葬儀を行う方が生活保護を受給しており費用を負担できない場合が対象です。故人様がお一人暮らしだった場合は、個別の状況により越谷市の福祉担当部署が判断します。
葬祭扶助の基準額は年齢によって異なります。
支給される費用や葬儀内容には一定の制限があるため、一般的な葬儀と比べると簡素な形式になります。具体的な内容は福祉担当部署や担当ケースワーカーとの事前協議で、個別の状況を考慮して決定されます。
この制度は必ず事前申請が必要です。該当される方は速やかにケースワーカーまでご相談ください。
越谷市には市民葬制度がありませんが、さまざまな方法で葬儀費用を削減できます。
まず、越谷市斎場という公営斎場があり、市民料金で利用すれば大幅に火葬費用を抑えられます。葬祭費や埋葬料で5万円の給付も受けられるので、これらを活用すれば故人様を心を込めてお見送りしながら、経済的負担を大きく軽減できます。
さらに、葬儀の規模や形式の見直し、不要なオプションの削除、複数の葬儀社の比較検討、事前相談など、工夫次第でもっと費用を抑えることも可能です。経済的に困っている場合は葬祭扶助もあるので、遠慮せず相談してください。
突然の訃報で動揺していても、正しい知識と適切なサポートがあれば、納得のいく葬儀ができます。さがみ典礼では越谷市内に複数の葬儀会館があり、越谷市斎場での葬儀にも詳しいスタッフが手続きから当日の運営まで丁寧にサポートします。
費用の相談から葬儀の形式選び、公的支援制度の申請サポートまで、ご家族様の不安を一つずつ解消していきます。24時間365日相談を受け付けているので、費用や手続きで不安なことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
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