家族葬での通夜のあり方と流れ、マナー、服装について

家族葬は、親しい家族や親族だけで行う小規模な葬儀の形式です。
一般葬と比べてシンプルかつプライベートな空間で故人との最後のお別れを行います。
しかし、家族葬における通夜の扱いについては、多くの人が疑問を持っていることでしょう。
本記事では、家族葬での通夜に関する様々な側面を解説し、参列する場合の流れやマナー、服装などをご紹介していきます。

家族葬のお通夜について

家族葬のお通夜について

家族葬とは

家族葬は、故人と親しい家族や親族だけが参加する葬儀です。
大規模な一般葬とは異なり、小規模で個人的なセレモニーに重きを置き、故人との絆を深く感じながら送り出すことができます。
費用の面でも抑えられることが多く、故人や遺族の意向を尊重しやすいのが特徴です。

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家族葬のお通夜のかたち

家族葬の流れは基本的に一般葬と同じです。
その中でも、限られた参列者で行われるという性質上、様々な形があります。

簡略化されたお通夜「通夜式」:
一部の家族葬では、通夜式を簡略化して行うことがあります。
従来の通夜は夜通し続く儀式でしたが、現代の家族葬における通夜式は、18時頃から始まり、おおよそ1時間程度で終わることが一般的です。
故人との静かな時間を大切にしつつ、参列者の時間的な負担を考慮した結果、簡略化されたお通夜「通夜式」は増加傾向にあります。

現代の通夜式における通夜振る舞い
現代の家族葬における通夜式では、かつてのような大規模な食事の提供は控えられています。
従来の通夜では参列者に対する食事の提供(通夜振る舞い)が一般的でしたが、今日では、式後に軽食を囲む程度で、通常は2〜3時間で解散することが多くなっています。

新型コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスの影響もあり、多人数での集まりを控える傾向があります。
家族葬では通夜振る舞いを省略したり、カタログギフトなどの代替手段を取るケースや持ち帰り弁当を用意する選択肢も増えています。

お通夜を行わない家族葬(一日葬の採用):

  • 家族葬での一日葬は、お通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行う形式です。
  • この形式は、高齢者や遠方からの参列者が多い場合に選ばれることが多く、参列者の体力や時間の負担を軽減します。
  • 一日葬では、納棺を葬儀・告別式の前に行い、通夜を省略します。
  • 通常の葬儀と異なり、通夜振る舞いや精進落としの食事の席は多くの場合省略されます。

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お通夜も告別式もしない家族葬(火葬式・直葬):

直葬・火葬式の特徴
これらの葬儀形式では、お通夜や告別式を行わず、直接火葬を行います。
一般的な葬儀形式とは異なり、家族だけで行うため、非常に簡略化された形式です。
火葬式の流れ
火葬式では、納棺後に葬儀・告別式を省略し、直接火葬場で火葬を行います。
火葬後の骨上げを行い、これで火葬式は終了します。
直葬・火葬式の理由
故人の意向や家族の希望により選択されることがあります。
新型コロナウイルス感染予防の対策として選ばれることも増えています。
食事の提供
基本的に通夜振る舞いや精進落としといった会食の席は設けません。

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家族葬での通夜の流れ

家族葬での通夜の流れ

家族葬の通夜は、伝統的な葬儀の形式を踏襲しつつ、参列者の少なさによる流れの簡略化が特徴です。
家族葬での通夜の典型的な流れについて紹介します。

事前準備:
通夜の開始前に、家族は式場に到着し、祭壇の確認や故人へのお参りを行います。
受付は必要に応じて設けられ、受付がある場合は参列者が挨拶し、香典を受け取ります。
家族葬では香典辞退のケースもあります。

通夜の開始:
参列者が会場に着席した後、喪主が開式の挨拶を行い、僧侶が読経と焼香を執り行います。
参列者は順番に焼香し、その後僧侶が法話を述べ、退場します。

通夜振る舞い:
簡略化された家族葬では、通夜振る舞い(会食)が省略されることもあります。
開催される場合、軽食やカタログギフトが提供されることがあります。

お通夜の所要時間:
家族葬の通夜は、参列者が少ないため、焼香の時間が短縮されることが多く、全体として1時間程度で終了することが一般的です。

通夜の流れの概要

開式の挨拶:
喪主が挨拶し、通夜が開始されます。
読経:
僧侶が故人の供養のために読経を行います。
焼香:
喪主、家族、親族の順で焼香を行い、故人を偲びます。
法話と僧侶の退場:
僧侶が故人に対する法話を行い、その後退場します。
喪主の閉式挨拶:
通夜の締めくくりとして、喪主が参列者への感謝の言葉を述べます。
通夜振る舞い:
参列者と共に軽食を取ることがありますが、簡素化されることが多いです。

家族葬の通夜は、伝統的な通夜の流れを基にしつつも、参列者の少なさによる簡略化が特徴です。
所要時間が短く、葬儀の規模に合わせた形式が取られます。
家族葬の通夜に参加する際には、故人との思い出を静かに偲ぶ時間となります。

家族葬の通夜でのマナーと服装

家族葬の通夜でのマナーと服装

家族葬のお通夜であっても、基本的には一般的な葬儀のマナーと同じです。

家族葬におけるご遺族様のマナー

参列の可否の明確な伝達:
家族葬は近親者のみで行われることが一般的です。
そのため、事前に参列いただくかどうかを周囲に明確に伝えることが大切です。
事後報告となる場合も、「家族葬で執り行った」という旨を適切に伝えましょう。

香典、供花、弔電の辞退:
家族葬では、香典や供花、弔電を辞退するケースがあります。
これらを辞退する場合、事前にその旨をはっきりと伝えておくことが重要です。

弔問の対応:
葬儀を知った方が弔問に訪れることもあります。
予定にない参列者が訪れた場合は、その方々の善意を快く受け入れることが求められます。

辞退していた香典や供花の受け取り:
香典や供花を事前に辞退していたとしても、届けられることがあります。
このような場合、相手の心情を考慮し、感謝の気持ちをもって受け取りましょう。

家族葬におけるご遺族様のマナー

参列の際の秘密保持:
家族葬のご案内を受け取り、特に参列辞退の記載がない場合は、訃報を内密に保ち、他の人に伝えないように注意しましょう。

適切な服装の選択:
一般的なお通夜では準礼装(ブラックスーツやブラックフォーマル)が求められます。
「平服でお越しください」と案内があった場合でも、「平服」とは普段着ではなく、礼装の緩和を意味します。
故人や遺族の意向に従い、ふさわしい格好を選びましょう。

香典の扱い:
明確に香典を辞退されていない限り、家族葬であっても香典を持参します。
ただし、会場で香典辞退の案内がある場合は、無理に渡さず持ち帰りましょう。

お悔やみの言葉:
故人への思いを言葉にし、遺族に対してお悔やみを伝えます。
ここでは「忌み言葉」を避け、故人や遺族に敬意を示す表現を心がけましょう。

家族葬の通夜は、一般葬と大きく変わることはありませんが、細かいところでは、注意が必要な点もあります。
家族葬をご検討されている方や、家族葬にご参列予定される方は、ぜひこの記事を参考にしていただけたら幸いです。

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