初七日法要の基礎知識

初七日とは?意味や数え方

初七日(しょなのか)とは、亡くなられた人の死後7日目ことです。仏教では死後49日までの間、7日ごとに法要を営みます。実際に7日ごと全ての法要を営むことは少ないのですが、7日目と49日目の法要はとりわけ重要視されて省略せず営まれることが多数です。

初七日はという言葉は、7日目に営む「初七日法要」のことを指して使われる場合も多いようです。「初七日はいつやるの?」と聞かれたら、それは初七日法要のことを指していると考えてよいでしょう。

7日目について、亡くなられた日を1日目と数えるという点には注意が必要です。たとえば1月1日に亡くなられたのであれば、1月7日が初七日となります。

初七日法要の日取りの決め方

初七日法要の日取りは、下記のポイントが合致したところで決めることになります。亡くなられた日から7日目に営むのが正式ですが、7日目に営むのが難しれければ、その前後で日程を調整することが一般的です。

  1. 亡くなられた日からの日数
  2. 家族や主要な親族の希望
  3. 寺院(僧侶)の都合や考え方
  4. 会場の空き状況

檀那寺、または菩提寺がある場合には、3に示した寺院の(僧侶)の都合や考え方が優先されます。旦那寺、菩提寺など付き合いのある寺院が無い場合には、家族の都合に合わせて依頼できる寺院の紹介を、葬儀社や寺院手配サービスにお願いするのもひとつの手でしょう。

繰り上げて営む初七日法要

初七日法要は、亡くなられた日から7日目に営む法要です。葬儀を終えてすぐに、あらためて会場など諸々の準備をし、関係者に参列をしてもらうのは大きな負担が伴います。火葬場の空き状況など諸事情で、亡くなられた日から7日を過ぎて葬儀を執り行うケースもあるでしょう。

そこで、実態としては葬儀告別式の当日に初七日法要を営む形式を採ることが多くなっています。この形式で行う初七日法要を「繰り上げ初七日法要」と言います。葬儀告別式に続いて行う場合には、「式中初七日」と呼ばれることもあるようです。

なぜ繰り上げて営むことが許されるのでしょうか。定められた日にちを守ることも大切です。一方で関係者が集まりやすい状態で、参列すべき人が欠けることなく営むことも大切という考え方もあります。現実的な問題も考慮し、後者が優先されているのでしょう。

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初七日法要のお布施の金額

初七日法要のお布施の金額

葬儀告別式当日に法要を実施する場合は、法要のためにお布施を包むことをせず、葬儀告別式のお布施に含まれるとする考え方が一般的です。

葬儀後、別の日に法要の場を設ける場合には、お布施を用意することが必要になるでしょう。金額としては3万円~5万円が目安です。ただし、目安は参考にするにとどめ、金額はまず寺院に伺うことが無難な方法となります。金額は、寺院とのお付き合いの程度、戒名の階位(ランクのようなもの)、寺院の考え方などが影響するためです。

初七日法要に参列する人の範囲

範囲に明確な決まりはありません。判断に困った際には、寺院や葬儀社に相談することもよいでしょう。

一般的には、葬儀に参列した遺族親族を対象とすることが多いようです。地域によっては、近隣に住んでいる人々も参加する習わしのところもあります。地域性も確認することは大切です。

なお、葬儀告別式当日に営む場合については、どのタイミングで営むかによって参列者の範囲は変わってきます。ひとつは、葬儀告別式に続いて出棺前に営むケースで、この場合は葬儀告別式に出席している人すべてが対象です。もうひとつは火葬後に営むケースで、この場合は火葬場に同行した人が対象になります。

法要後の食事の内容や金額

内容は、色々なケースが見られますが、和食で弁当箱形式または懐石料理形式が多数です。金額は、一名分で3,000円から1万円が相場です。

弁当箱形式のほうが金額的には低く、食事のボリュームは懐石料理形式に比べると少ない傾向にあります。懐石料理形式は、一品一品順番に提供されるので、冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいまま、各料理がベストの状態で提供されるという点が魅力です。

返礼品を用意することもある

葬儀後、別の日に初七日法要を実施する場合には、参列していただいたことに対するお礼の品物を用意することがあります。金額としては、2,000円~5,000円程度が目安です。

品物の種類としては、後々残らないもの(消え物)とする慣習があります。たとえば、定番のお茶をはじめとして、飲み物、菓子類、食用油、洗剤などです。

参列時の服装や香典のマナー

服装は、葬儀告別式参列時と同じです。つまり、喪服を着用して参列することがマナーです。葬儀後、別の日に初七日法要が実施されるときも喪服を着用しましょう。

葬儀後、別の日に実施される場合には、遺族以外の参列者は香典を持参することもあります。地域や親族間の習わしによって、対応方法は異なりますので、事前に相談し合うなど確認することがおすすめです。

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