倶会一処

お墓参りをしていると、「倶会一処(くえいっしょ)」と刻まれた墓石を見かけることがあります。
この言葉にはどのような意味が込められているのでしょうか。

「倶会一処(くえいっしょ)」の意味

「倶会一処」は『仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)』に由来する言葉で、「ともに一つの場所で会う」という意味です。
これは、亡くなった人たちが阿弥陀さまのお浄土で再び一緒になることを表しています。
阿弥陀さまは、私たちを浄土に迎え入れ、仏にするという願いを持っています。
この願いが、「南無阿弥陀仏」という念仏の形で私たちに働きかけているのです。

浄土での再会

「倶会一処」は、亡くなった後にお浄土で再び会えることを約束する言葉です。
お墓は、亡き方のお骨を納める場所であり、故人を偲びつつ仏縁を結ぶ大切な場所です。
しかし、浄土真宗の教えでは、私たちは死後に墓の下で眠るのではなく、阿弥陀さまの光と智慧の世界であるお浄土に迎え入れられます。
そして、お浄土で仏となり、阿弥陀さまの願いを後世に伝え、導く役割を果たすされています。

親鸞聖人の言葉

親鸞聖人も「倶会一処」の概念を説いており、お弟子さんに「必ず必ず一つの場所で再び会うことができる」と伝えています。
これは、阿弥陀さまの願いを深く理解し、その言葉を心に刻むことで、この約束の真実が実感できるという教えです。

まとめ

「倶会一処」は、同じ浄土で再び会うことを約束する深い意味を持つ言葉です。
これにより、亡くなった人と再会できるという希望を持ち、故人を偲びながらも前向きな気持ちを抱くことができます。
この言葉は、浄土真宗をはじめとする多くの宗派で大切にされてきました。

この「倶会一処」の言葉を通じて、お墓に刻まれた深い意味と仏教の教えに触れていただければと思います。

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