
大切な方を亡くされたとき、どのようなお見送りをしたいと思われますか。さいたま市民で家族葬をお考えの方の中には、「形式的なお葬式ではなく、自宅にいるような温かい雰囲気で故人様をお見送りしたい」という想いを持つ方が増えています。
従来の葬儀は、決められた式次第に沿って進められることが多く、どこか窮屈に感じることもあったかもしれません。しかし最近では、リビングルームのような落ち着いた空間の葬儀会場で、ご家族様やご親族様が思い思いに過ごしながら故人様との最後の時間を過ごす、新しい家族葬のスタイルが注目されています。
この記事では、さいたま市で家族葬を検討されている方に向けて、自宅のような落ち着いた空間で見送る葬儀について、その特徴や費用、具体的な流れをわかりやすくご紹介します。

一般的な家族葬は、ご親族様や親しい方だけで執り行う小規模なお葬式を指します。しかし最近では、その中でもさらに「落ち着き」や「自然体」を重視した家族葬がさいたま市内でも広がっています。
このスタイルの家族葬では、自宅のリビングのような雰囲気にデザインされた葬儀会場を利用します。従来の厳かな雰囲気の式場とは異なり、ソファやテーブルが配置され、照明も温かみのある空間になっています。堅苦しさを感じさせない会場で、ご家族様が穏やかな気持ちで過ごしながら、故人様との思い出を語り合ったり、一緒に過ごしたりすることを大切にします。
従来の葬儀では、祭壇の前に並んで座り、決められた時間に焼香をするといった形式が中心でした。一方、落ち着いた空間の家族葬では、ソファに座って故人様のそばで過ごしたり、好きなタイミングで献花をしたり、思い出の写真を見ながらお話ししたりと、より自由で温かい時間を過ごせます。
さいたま市のような都市部では、自宅でお葬式を行うことが難しい場合も多いですが、葬儀社がこうした自宅のような雰囲気の会場を用意することで、新しい形の家族葬が実現できるようになりました。
故人様との最後の時間を、形式にとらわれず自分たちらしく過ごしたいと考える方が増えています。特に、ご高齢のご家族様にとっては、長時間正座をしたり、慣れない作法を気にしたりすることが負担になることもあります。
また、お子様やお孫様がいらっしゃるご家族様からは、「子どもたちが自然に故人様とお別れできる環境がほしい」という声も聞かれます。リビングのような落ち着いた空間であれば、お子様も緊張せずに過ごせ、故人様との思い出を自然に語り合うことができます。
さらに、コロナ禍を経て、本当に大切な人たちだけで心を込めてお見送りをしたいという価値観が強まったことも、この形の家族葬が注目される理由の一つです。

家族葬を検討する際に最も気になるのが費用ではないでしょうか。さいたま市で家族葬を行う場合の費用について、詳しく見ていきましょう。
全国的な統計データによると、家族葬にかかる費用の平均は約105万円となっています。ただし、最も多い価格帯は60万円から80万円で、実際にはこの範囲で家族葬を執り行うご家族様が多いのが現状です。
さいたま市でも、この全国平均と大きく変わらない費用感で家族葬を行うことができます。ただし、参列者の人数や葬儀の内容、選択する会場などによって費用は変動します。
(参考)いい葬儀|【2024】埼玉県の家族葬・葬儀費用の相場金額と内訳
家族葬の費用は、大きく分けて以下の項目で構成されています。
基本料金は、葬儀を行うために必要な一式の費用です。斎場利用料、火葬料、祭壇、遺影写真、棺、骨壺、故人様を搬送する車両費用などが含まれます。自宅のような落ち着いた空間の会場を選ぶ場合も、この基本料金に含まれます。会場によって雰囲気や設備が異なるため、この部分の費用は選択する会場によって変わります。
さいたま市には「大宮聖苑」と「浦和斎場」の2つの公営火葬場があり、故人様がさいたま市民であった場合は低価格でご利用いただけます。市内料金が適用されると、12歳以上の場合7,000円、12歳未満の場合3,500円で火葬が可能です。民営施設と比較して費用を大きく抑えることができるため、葬儀費用の削減に効果的です。
飲食費は、通夜振る舞いや精進落としなどの料理代です。家族葬では参列者が少人数のため、一般的な葬儀と比べてこの費用を抑えられることが多いです。
返礼品費は、参列された方にお渡しする香典返しや会葬御礼の品にかかる費用です。参列者の人数によって変動します。
お布施は、僧侶など宗教者へのお礼として渡す心付けです。これは葬儀費用の総額には含まれないことが一般的ですが、別途準備が必要です。
家族葬の費用を抑えたい場合、いくつかのポイントがあります。
まず、参列者の人数を絞ることです。家族葬の特徴は少人数で行うことですが、さらに本当に親しい方だけに限定することで、返礼品や飲食の費用を大きく削減できます。
祭壇や装飾をシンプルにすることも効果的です。自宅のような落ち着いた空間の会場では、豪華な祭壇よりも温かみのある雰囲気が中心となっています。シンプルな会場を選び、故人様の思い出の品や写真を飾るスタイルにすれば、費用を抑えながらも心のこもった空間が作れます。

実際にさいたま市で自宅のような落ち着いた空間の家族葬を行う場合、どのような流れになるのかをご説明します。ここでは、さいたま市で家族葬をおこなう際の一般的な流れをご紹介します。
故人様がご逝去されたら、まず葬儀社に連絡をします。病院でお亡くなりになった場合は、病院から葬儀社を紹介されることもありますが、事前に決めている葬儀社があればそちらに連絡しましょう。
病院では長時間ご遺体を安置できないため、できるだけ早く葬儀社に連絡することが大切です。深夜や早朝であっても、葬儀社は24時間対応していますので、遠慮なく連絡してください。
葬儀社のスタッフが故人様をお迎えに上がり、安置場所までお連れします。安置場所は、ご自宅か葬儀社の安置施設を選ぶことができます。
ご自宅に安置する場合は、布団を敷いたお部屋にお連れします。葬儀社の安置施設を利用する場合は、空調が整った専用の部屋で安置されるため、季節を問わず安心です。
安置の際には、故人様のお体を清めたり、お化粧を施したりする「エンゼルケア」を行います。これは故人様を美しくお見送りするための大切な儀式です。
故人様を安置したら、葬儀の打ち合わせを行います。この時に、ご家族様のご希望をお聞かせください。
「自宅のような落ち着いた空間で過ごしたい」「堅苦しい雰囲気は避けたい」「故人の好きだった音楽を流したい」など、どんなことでも構いません。さいたま市内には、自宅のような雰囲気にデザインされた葬儀会場もありますので、ご希望に合った場所をご提案いたします。
打ち合わせでは、以下のようなことを決めていきます。
葬儀社との打ち合わせについて不安をお持ちの方は、関連記事「【さいたま市の葬儀】打ち合わせ完全ガイド|準備・流れ・必要な持ち物と注意点を解説」もあわせてお読みください。
通夜や葬儀・告別式の日程が決まったら、会場の準備を行います。
落ち着いた空間の家族葬では、リビングのような雰囲気にデザインされた会場を利用します。会場にはソファやテーブルが配置され、温かみのある照明が整えられています。そこに、故人様の好きだった花や写真、思い出の品を飾ることで、より故人様らしい空間になります。
ご家族様には、特別な準備をしていただく必要はありません。ゆっくりと過ごしていただけるよう、葬儀社のスタッフが整えます。
一方で、参列者への連絡は必要です。通夜や葬儀の日時、会場の場所などを、電話やメールでお知らせしましょう。家族葬は少人数で行うため、一人ひとりに丁寧にご連絡することが大切です。
なお、家族葬では通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬のみを一日で執り行う「一日葬」を選ぶこともできます。ご高齢のご家族様の負担を減らしたい場合や、遠方からの参列者が多い場合などに選ばれています。詳しく知りたい方は関連記事「【一日葬】さいたま市での費用と流れ|家族葬との違いとメリット・デメリット」をお読みください。
通夜は、故人様と最後の夜を過ごす大切な時間です。家族葬での通夜は、少人数で執り行うため、従来の葬儀と比べて短時間で終わる傾向にあります。
参列者が会場に集まり、僧侶による読経と焼香を行います。焼香の後、喪主様からご挨拶があります。
その後は、通夜振る舞いの時間です。ソファに座って故人様の思い出を語り合ったり、お孫様が描いた絵を棺に入れたり、故人様の好きだった音楽を流したりと、それぞれのご家族様に合った過ごし方ができます。堅苦しい席ではなく、故人様を囲んで食事をするような温かい雰囲気で、料理を囲みながら故人様との思い出を語り合う時間は、ご家族様にとってかけがえのないものとなるでしょう。
翌日は葬儀・告別式を行います。参列者が会場に集まり、僧侶による読経を行います。読経の後、弔辞や弔電の紹介があり、その後、喪主様、ご遺族様、ご親族様、一般参列者の順にご焼香をします。
最後に、喪主様からご挨拶があります。葬儀を執り行えたことへの感謝と、今後のご支援をお願いする言葉を述べます。
葬儀・告別式が終わったら、故人様を火葬場にお連れします。
まず、棺の蓋を開けて、故人様との最後のお別れをします。この「お別れの儀」では、故人様の周りにお花を手向けます。お花入れが終わったら、棺の蓋を閉じ、霊柩車に乗せて火葬場へ向かいます。
火葬場に到着したら、最後のお別れをして、火葬炉に納めます。火葬には1時間から2時間程度かかるので、その間ご家族様は火葬場の待合室で待機します。
火葬が終わったら、お骨を拾う「骨上げ」を行います。二人一組になって、竹の箸でお骨を拾い、骨壺に納めていきます。足のお骨から順に拾い、最後に喉仏のお骨を納めるのが一般的です。
骨上げが終わったら、葬儀会場や近くのレストランに戻り、精進落としのお食事をします。
精進落としは、葬儀を手伝ってくださった方や僧侶、参列者への感謝の気持ちを込めた食事会です。故人様を偲びながら、ゆっくりとお食事を楽しみます。
食事が終わったら、喪主様からご挨拶があり、これで葬儀の一連の流れは終了となります。ご家族様は、故人様のお骨を持って帰宅します。

ここまで、さいたま市での家族葬の費用や流れについてご説明してきましたが、改めて自宅のような落ち着いた空間で見送る家族葬の魅力をまとめてみましょう。
最大の魅力は、形式にとらわれず、ご家族様らしいお見送りができることです。
故人様が生前好きだった音楽を流す、趣味の作品を飾る、お孫様が自由に絵を描いて棺に入れる、ペットの写真を一緒に飾るなど、一つひとつの選択がご家族様の想いを反映できます。
「こうしなければいけない」という決まりが少ないからこそ、本当に大切にしたいことを大切にできるのです。従来の葬儀では難しかった、故人様の個性や人柄を表現する葬儀が実現します。
従来の葬儀では、長時間の正座や複雑な作法、多くの参列者への対応など、喪主様やご遺族様の負担が大きいものでした。
自宅のような落ち着いた空間の家族葬では、椅子やソファに座って過ごせますし、参列者も少人数なので一人ひとりとゆっくりお話しできます。高齢のご家族様や小さなお子様にとっても、無理のない形でお見送りができます。
また、参列者への気遣いや対応に追われることなく、故人様に向き合える時間が増えることも、ご遺族様の心の負担を軽くします。
儀式や対外的な対応に追われることなく、故人様とゆっくり向き合える時間が持てることも大きな魅力です。
通夜の夜、故人様のそばで思い出話をしたり、手を握ったり、静かに涙を流したり。そうした時間こそが、お別れには必要なのかもしれません。
大勢の参列者がいる一般的な葬儀では、故人様との最後の時間をゆっくり過ごすことが難しいこともあります。しかし、少人数の家族葬なら、誰に気兼ねすることもなく、心ゆくまで故人様と向き合えます。
参列者を少人数に絞り、装飾もシンプルにすることで、家族葬の費用を抑えることができます。
前述したように全国平均で約105万円、最も多い価格帯では60万円から80万円程度で執り行える家族葬は、一般的な葬儀と比べて費用を抑えられます。豪華な祭壇や大量の供花ではなく、故人様らしさを大切にした空間づくりをすることで、費用を抑えながらも心のこもったお葬式が実現します。
さいたま市内での家族葬を検討される際は、見た目の豪華さよりも、ご家族様がどう過ごしたいかを優先することで、納得のいくお見送りができるでしょう。
従来の葬儀では、お子様が長時間じっと座っていることが難しかったり、厳粛な雰囲気に緊張してしまったりすることがありました。
自宅のような落ち着いた空間の家族葬なら、お子様も自然体で過ごせます。故人様に絵を描いて棺に入れたりと、お子様なりの方法でお別れができます。
小さなお孫様にとって、故人様との最後の時間を温かい雰囲気の中で過ごせることは、大切な思い出となるでしょう。

自宅のような落ち着いた空間での家族葬には多くの魅力がありますが、いくつか注意しておきたい点もあります。事前に知っておくことで、トラブルを避け、スムーズに葬儀を執り行うことができます。
家族葬は少人数で行うため、誰を呼ぶかを事前に決めておく必要があります。後から「なぜ呼んでくれなかったのか」とトラブルになることもあるため、ご親族様の中でしっかり相談しておきましょう。
一般的には、ご家族様と近しいご親族様、故人様が特に親しくしていた友人などに限定することが多いです。「二親等まで」「同居していた家族のみ」など、明確な基準を設けておくと、後でトラブルになりにくいでしょう。
また、参列をお断りした方へは、その理由を丁寧に説明することが大切です。「故人の遺志で家族だけで見送りたい」「小規模な葬儀を希望している」などと伝えることで、理解していただけることが多いです。
家族葬で参列できなかった方が、後日ご自宅に弔問に訪れることがあります。その対応についても事前に考えておくとよいでしょう。
「後日、改めてお別れの場を設ける」「弔問は辞退する」など、ご家族様の状況に合わせて決めることができます。弔問を辞退する場合は、その旨を訃報のお知らせに記載しておくと親切です。
弔問を受け入れる場合は、ある程度の期間を設けて、その間に訪問していただくようお願いすると、対応がスムーズになります。
さいたま市には多くの葬儀社がありますが、自宅のような落ち着いた空間の家族葬に対応している葬儀社を選ぶことが大切です。
従来の形式的な葬儀会場しか持っていない葬儀社では、ご希望の雰囲気で葬儀を行うことが難しい場合もあります。事前に相談して、「リビングのような雰囲気の会場があるか」「こういう雰囲気で葬儀をしたい」という想いを伝え、対応してもらえるかを確認しましょう。
葬儀社を選ぶ際のポイントとしては、以下のようなことが挙げられます。
ご希望のスタイルの会場を持っているか、実際の会場を見学できるか、費用の内訳が明確か、スタッフの対応は丁寧か、葬儀後のサポートは充実しているかなど、複数の葬儀社を比較して、信頼できる葬儀社を選びましょう。
菩提寺がある場合は、葬儀の日程が決まったら早めに連絡をしましょう。家族葬であることを伝え、読経をお願いします。
菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のことです。菩提寺に連絡せずに葬儀を行うと、後で納骨を断られるなどのトラブルになることもあります。
菩提寺がない場合や、特定の宗派にこだわらない場合は、葬儀社に相談すれば、僧侶を紹介してもらえます。
大切な方とのお別れは、一生に一度のことです。形式だけにとらわれて、本当に大切なことを見失ってしまうのはもったいないことです。
さいたま市で家族葬をお考えなら、自宅のような落ち着いた空間で、ご家族様らしい温かいお見送りをしてみませんか。参列者を少人数に絞り、装飾もシンプルにすることで、費用を抑えながらも心のこもった葬儀を実現できます。
堅苦しい作法や決まりごとに縛られることなく、故人様との最後の時間を大切に過ごすことができます。そうした葬儀のあり方が、今、多くのご家族様に選ばれています。
さがみ典礼は、埼玉県で長年にわたり葬儀のお手伝いをしてきました。さいたま市をはじめ県内各地で、ご家族様のご希望に寄り添った葬儀をご提案しています。
家族葬の費用や流れについてのご質問、具体的な会場のご相談、「こんな雰囲気の葬儀にしたい」というご希望など、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせください。経験豊富なスタッフが、ご家族様に寄り添いながら、最適なご提案をさせていただきます。
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