四十九日法要に呼ばれたら、参列者として必要な準備を整えて当日を迎える必要があります。
四十九日は喪に服していた遺族が日常生活に戻る区切りの日なので、四十九日法要は忌中に行う儀式の中で最も重要です。だからこそ、参列者もきちんとマナーを守って当日を迎えるべきです。
本記事では、四十九日法要に呼ばれたら参列者は何をすべきかを解説します。参列マナーを守るために必要な準備や当日の挨拶について説明するため、参考にしてください。
四十九日の法要に呼ばれたら、速やかに出欠の連絡をしましょう。
四十九日の法要はとても大切ですが、誰でも参列できるものではなく、基本的には喪主が案内状を出して親族や親しかった友人を招きます。ぜひ参加してほしいという遺族の意思を尊重するためにも、四十九日の法要に呼ばれたら、よほどの事情がない限り出席すべきです。
一般的には、案内状に同封されている返信用ハガキを使って返信します。「御」の文字を斜め二重線で消す、出席と欠席の当てはまらないほうを縦二重線で消して返信してください。
欠席する場合は、出席できない理由と謝罪の旨を記載した詫び状を添えるといいでしょう。
ここからは、四十九日法要に呼ばれたら準備すべきことを具体的に確認しましょう。
まず準備すべきは、参列時の服装です。参列者にふさわしい服装を用意しましょう。
参列者の服装は、準喪服または略喪服が一般的です。喪服は格式が高い順に正喪服、準喪服、略喪服があり、参列者が遺族よりも格式の高い喪服を着用するのはマナー違反とされています。
参列者が着用することが多い準喪服と略喪服の服装例を確認しましょう。
準喪服は、あらゆる弔事で着用できる一般的な喪服です。最近では参列者だけでなく喪主や親族も準喪服を着用することが多いため、持っておくと便利です。
男性の準喪服は、漆黒色で光沢のないブラックスーツを指します。ビジネススーツとは異なるため、普段のスーツとは別に用意しましょう。ワイシャツは白を選び、ネクタイやベルト、靴、靴下、ハンカチなどは光沢のない黒無地が無難です。派手な色や柄、装飾があるものは避けましょう。
女性の準喪服は、黒のワンピースやアンサンブルが一般的ですが、パンツスーツでも構いません。フリルなどの飾りが多少あっても問題ありませんが、露出が多いものは避け、光沢がある素材や透ける素材は避けましょう。
スカートの場合は膝下丈が基本であり、ハンカチは白か黒、ストッキングは黒または肌色、バッグや靴なども黒で統一します。髪の毛をまとめる場合は、髪ゴムやヘアピンなども黒で統一してください。
略喪服は、喪服の中で最も格式が低いとされています。参列者は遺族や親族よりも格式が低い喪服を着用するのが望ましいとされているため、略喪服が選ばれる機会は多くあります。案内状に「平服でお越しください」と記載されている場合も、略喪服を選ぶのが無難です。
男性の略喪服はダークスーツなので、フォーマル以外の黒や紺、グレーなど落ち着いた色のスーツを着用します。シャツは白無地、靴下は黒無地が無難です。靴やネクタイは、派手な色や柄でなければ黒でなくてもいいとされています。
女性の略喪服は黒や紺、グレーなど落ち着いた色のワンピースやアンサンブルが一般的です。略喪服の場合も、準喪服と同様にパンツスーツを選べます。派手でなければ柄が入っていても問題ありませんが、派手な髪飾りやネイルは不適切なので注意しましょう。
四十九日法要に呼ばれたら、当日持参する香典の用意が必要です。香典の金額や香典袋など、詳しく確認しましょう。
四十九日法要の香典の金額は、地域や故人との関係によって異なります。一般的な相場は、以下の通りです。
香典は、関係が遠いほど少額になり、参列者の年齢が高いほど高くなるのが一般的です。
法要後の会食にも招かれた場合は、少し多めに包みましょう。予定していた金額に、5千円〜1万円を足すのが目安です。
四十九日法要の香典の金額を決める場合は、「1,3,5」がつく金額にします。偶数は割り切れる数字であり、「故人との縁が切れる」として縁起が悪いと考えられるため、奇数で始まる金額が推奨されています。「4」や「9」も、死や苦を連想させるため避けるべきです。
香典の金額は以下の記事でも詳しく解説しているため、併せてご確認ください。
四十九日法要の香典を入れる香典袋は、故人の宗教や宗派によって選び方や書き方が変わります。
例えば、仏教では白無地に白黒の水引を選び、蓮の描かれた封筒を使用し、表書きは「御霊前」「御香料」、浄土真宗であれば「御仏前」にします。神道では白無地に双銀の水引を選び、表書きは「御神前」「御玉串料」「御榊料」にしましょう。
水引の種類は、結び切りかあわじ結びです。香典袋の裏面には氏名を、中袋には金額を書きましょう。
香典袋の選び方や書き方など詳しいことは以下で解説しているため、参考にしてください。
四十九日の法要に呼ばれたら、お供物(手土産)を持っていくのが一般的です。喪主から不要と連絡があった場合や地域の風習で不要な場合以外は、お供物を持参しましょう。
お供物は、消え物と呼ばれる消費してなくなるものがいいでしょう。お菓子や果物、飲み物、ろうそく、線香、花などが、お供物としてよく選ばれます。お菓子のように分け合うものは、個包装で好みを問わないものを選んでください。
殺生を連想させる肉や魚、香りが強いもの、日持ちしないもの、辛いもの、トゲがある花などは、お供物に適さないため注意してください。
四十九日法要に呼ばれたら、数珠を用意しましょう。葬儀や法事で、読経や焼香の際に数珠を使います。
数珠の貸し借りはマナー違反なので、自分の数珠を用意して持っていきましょう。数珠は法要で手を合わせる時には両手か左手にかけ、それ以外では左手にかけて使います。
四十九日法要に呼ばれたら、これまでに紹介した準備をして参列します。四十九日法要の当日に参列者としてやるべきことを確認しましょう。
四十九日の法要を詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご確認ください。
四十九日法要に呼ばれたら、時間を厳守してうかがわなければなりません。
喪主が準備をして営んでいる法要に遅れるのは、マナー違反です。法要が始まる20〜30分前に会場に到着するように余裕を持って行動しましょう。やむを得ない事情で遅れる場合は、喪主側に必ず連絡してください。
また、四十九日の法要を途中で退席するのもNGです。参列した場合は、途中退席せず閉式までいるようにしてください。
四十九日法要の会場に到着して受付をした時や、法要や会食が終わったタイミングで遺族に挨拶します。挨拶の際は、法要に招かれたお礼と遺族を労わる言葉をかけてください。
以下のように、簡潔にお礼と労りの言葉を述べましょう。
「本日はお招きいただき、ありがとうございます。心を込めてお祈りさせていただきます」
「本日はお招きいただき、ありがとうございました。とても心安らぐお式でした。皆様どうぞお元気でお過ごしください」
僧侶の読経が始まったら、参列者は焼香をします。焼香は、故人との縁が深い順に家族単位で行います。宗派によって回数などに違いはありますが、基本的な作法は同じです。
まずは焼香台の手前で遺族に一礼し、焼香台の前に進んで一礼します。その後、数珠を左手にかけ、右手で抹香をつまみ、額の高さまで掲げてから香炉に入れる動作を3回繰り返しましょう。終了後は改めて故人に一礼し、遺族に一礼してから全体に一礼します。
喪主側になると、四十九日法要をはじめとする様々な準備が必要です。四十九日法要に呼ばれた際や、喪主側になった時にやるべき準備が滞りなくできるか不安になっている方もいるでしょう。
葬儀や法要には、「さがみ典礼」にご相談ください。さがみ典礼は、埼玉県で選ばれて60年以上の葬儀社です。
法要のトータルサポートをしているため、個別に連絡する負担がありません。施設数が豊富で、親族が集まりやすい会場を選べるのもメリットです。
葬儀プランも豊富で、例えば一日葬や家族葬などをニーズに合わせて選べます。葬儀や法要で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
四十九日法要に呼ばれたら、参列にあたっての心得を守るために準備が必要です。服装や香典、お供物などの準備をして、当日は挨拶や焼香の作法に沿って行動しましょう。
四十九日法要に参列したことで、葬儀や法要には様々な準備が必要だと認識した方もいるでしょう。自分が喪主側になった時の葬儀や法要に不安がある場合は、さがみ典礼にご相談ください。法要のトータルサポートを行っているため、やるべきことがわからない場合も安心して準備を進められます。
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