法要の基礎知識とその準備

忌明け法要(五七日忌の三十五日、または七七日忌の四十九日、満中陰という)は葬儀後に行う最初の大きな法要です。

1) 仏壇と仏具

仏壇は家族全員の心の拠り所として、日常生活の中心になるものです。み仏とご先祖を敬う気持ちを、朝夕のお勤めで表現したいものです。

仏壇をお求めになる場合は、忌明け法要までにご 用意される事をおすすめします。既にご先祖様か らの仏壇がある場合は、仏具のお磨きを済ませて おきます。 法要の機会に、仏壇・仏具の手入れ点検をおこな い、取り替えや不足品の購入をされる場合も多い ようです。

2) 法要後の会食・引き出物

列席者の方々を、料理や酒などでもてなすのが通例で施主はここで挨拶をします。お布施は、あらかじめ用意しておきます。 僧侶が会食に参加されない場合の「御勝料】交通費としての「お車代」を別途に包む事もあります。

3) 位牌

忌明けの法要までに、塗りや唐木の本位牌を用意しておきます。
※忌明けを過ぎた白木の位牌は、菩提寺と相談していただきます。

初めて位牌を選ぶ場合は、仏壇の様式やサイズに合わせます。ご先祖の位牌がある場合は、大きさ、形などを参考にします。

本位牌は、黒塗りまたは黒檀など唐木のものが正式です。
戒名を書いた位牌板を何枚も入れられるもの本位牌に(魂)を入れます (回出位牌)もあります。 本位牌に、戒名(法名)、死亡年月日場 合によっては俗名、生年月日などを書き 込みます。僧侶にお願いして、白木位牌 から魂を入れかえます。これを(入魂)といいます。

法要での挨拶例

法要での挨拶例

開式の挨拶

「本日は、お忙しい中をお集まり頂きありがとうございます。早いもので、四十九日を迎えました。只今より△△寺のご住職様のお導きにより、故○○の忌明け法要を行いたいと思います。どうぞよろしくお願いい たします。」

お斎(とき)の挨拶

「どうも、ありがとうございました。ありがたいお経を頂戴し、故人もさぞ喜んでいる事と思います。また生前親しくして頂いた皆様にお集りを頂き、故人に代わって厚く御礼申しあげます。それでは、ささやかではありますが、お酒とお料理を用意いたしましたので、どうぞごゆっくりとおくつろぎください。」

お開きの挨拶

「まだまだ皆様のお話など承りたく存じますが、そろそろ時間となりました。○○が居なくなり寂しく なりましたが、残りました家族一同頑張っていきたいと思います。これからも変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。また、何かと相談に乗って頂く事もあるかと思いますが、その節はよろしくご指導賜りますようにお願い申し上げます。本日はどうもありがとうございました。」

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