葬儀や告別式で読み上げられる「弔辞(ちょうじ)」は、故人への感謝や想いを言葉にして届ける、最後のお別れのメッセージです。
「どんな内容を書けばいいのか」「どうやって読むのが正解なのか」と、弔辞を依頼されて戸惑う方も少なくありません。形式やマナーに気を配ることも重要ですが、何より大切なのは、故人への真心を込めて伝えることです。
本記事では、弔辞の意味や書き方、読み方、そして実際の立ち振る舞いまで、わかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。
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弔辞とは、故人に対する敬意や感謝の気持ち、別れの想いを込めて読み上げられる言葉です。葬儀や告別式の場で述べられることが多く、「惜別の辞」や「お別れの手紙」と表現されることもあります。
ただし、弔辞は必ず行わなければならないものではありません。家族葬を始めとした、規模を抑えた葬儀形式では弔辞を省略するケースも少なくありません。
一方で、故人が社会的に高い地位にあった場合や、葬儀が大規模に執り行われる場合には、弔辞を述べる時間が設けられるケースが多いです。
弔辞は、故人と特に親しかった方が読むのが一般的です。遺族や親族以外の友人、勤務先の同僚や上司、恩師など、立場にかかわらず故人と深い関係があった方に依頼されることが多く、形式よりも人間関係の深さが重視されます。
家族葬などの小規模な葬儀では、家族や親族が弔辞を述べる場合もあります。弔辞を読む人数に明確な決まりはありませんが、一般的には1〜2人程度とされています。葬儀の規模に応じて調整すると良いでしょう。
故人との関係性が異なる人に依頼すれば、弔辞の内容が重複しにくいため、それぞれ異なる視点から故人を偲べます。もし、故人の遺志が明らかであれば、それを尊重して人選を行うことが望ましいです。
弔辞を頼まれたら、マナーとして引き受けるのが一般的です。話すのが苦手でも、誠意をもってできる範囲で務める姿勢が大切です。
ただし、精神面・体調面の負担が大きい場合や、やむを得ない事情がある場合には、辞退することも可能です。
その際は、できるだけ早く辞退の意思を伝えましょう。葬儀の準備をするご遺族に支障が出ないよう、配慮が大切です。
弔辞には明確な決まりや定型はありませんが、書く際には故人への敬意と慎みをもって言葉を選びましょう。以下の手順とポイントを意識すると、故人を送る場面にふさわしい弔辞に仕上がるでしょう。
弔辞は、ゆっくりと読んで3分から5分程度に収めるのが望ましいです。これはおよそ800から1200文字に相当します。
内容は「導入」「主題」「結び」の三部構成を心がけます。導入では、故人への哀悼の意を表し、主題では故人との思い出や功績を述べ、結びでは遺族に対する哀悼の意を伝え、故人の冥福を祈る言葉で締めくくります。
弔辞では、不幸を連想させる言葉重ね言葉(「たびたび」など)や、故人の死を直接的に表現する言葉(「死」「切る」「離れる」)などは避けるのがマナーです。
代わりに、「逝去」や「他界」、「ご生前」などの故人を敬う表現を選びましょう。
弔辞は、巻紙または奉書紙に薄墨で毛筆、筆ペン、あるいはサインペンを使って縦書きにします。
文の始めに「弔辞」と記し、適切な余白を空けて本文を書き、終わりには日付と記名を忘れずに入れます。
包装は、弔辞が中央にくるように巻紙を折りたたみ、奉書紙で包んで「弔辞」と記名します。
これを祭壇に供え、後で遺族へ手渡す形式を取ります。
実際に弔辞を読む際の流れと立ち振る舞いを確認しましょう。
葬儀・告別式の読経や焼香が一区切りついたタイミングで「弔辞」、その後、弔電紹介の進行が最も一般的です。
通夜・葬儀・告別式の違いや流れ、喪主の挨拶をより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
弔辞は、心を込め落ち着いて読み上げましょう。故人に語りかけるような気持ちで、聞き取りやすさを意識しながら、一語ずつはっきりとゆっくりとした口調で述べるのがポイントです。
声のトーンは、普段よりやや低めにすると、落ち着いた印象を与えられます。弔辞は目の高さに持ち、背筋を伸ばして読むと声が通りやすくなるでしょう。
感情が高ぶって声にならなくなった場合は、無理に続けずに、少し間をとって気持ちを整える時間をもっても構いません。大切なのは、故人への想いを丁寧に伝える姿勢です。
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弔辞は、故人に対する感謝や想いを言葉で伝える大切な儀式です。弔辞を依頼された際は、丁重に受けるのが基本ですが、事情がある場合にはできるだけ早く相談しましょう。
弔辞を読む際は、故人に語りかけるような気持ちで、一語一語をはっきりと、落ち着いた口調で伝えることが大切です。姿勢を整え、心を込めて言葉を届けましょう。
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