親の葬儀の香典:夫婦での香典はどうすれば良い?正しい金額と書き方

親の葬儀に参列する際、香典の準備は避けて通れない重要なエチケットですが、具体的な金額や書き方、特に夫婦としての参加の際の正しい対応が分からないことも多いでしょう。
この記事では、親の葬儀での香典に関する基本から、夫婦での参列時のマナーや金額の相場、さらには適切な書き方まで、初心者でも簡単に理解できるように詳しく解説します。
親の葬式を前にして、何を準備し、どう行動すれば良いのか不安な方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

親の葬儀で香典は必要か?

親の葬儀で香典は必要か?

親が亡くなるというのは人生で避けられない大きな出来事の一つですが、その際に香典をどのように扱うかについてご存じない方も多いかと思います。
親の葬儀の際、香典をどうするべきか、基本から特例まで詳しく解説します。

親の葬儀での香典の基本

通常、親が亡くなった場合、成人している子どもは香典を用意することが一般的です。
未婚であれば個人名で、結婚している場合は夫婦連名で香典を出すのがマナーとされています。

特殊な状況での香典

経済的困難:
失業中や未成年の場合など、経済的に厳しい状況では無理に香典を用意する必要はありません。
心を込めたメッセージカードなどでも故人への敬意を表すことができます。

同居している場合:
亡くなった親と同じ世帯で生活している場合は、一般的には香典を用意する必要はありません。
これは、同居している家族が葬儀の主催者(施主)となることが多いためです。

喪主や施主の場合:
葬儀の喪主や施主が自分である場合も、追加で香典を出す必要はありません。
これは、すでに葬儀の主要な責任と費用を負担しているためです。

香典の準備の注意点

香典を用意する際は、故人との関係性や地域の慣習にも注意を払いながら、適切な金額を選ぶことが大切です。
また、香典袋の書き方にも一定のルールがあり、故人の名前や「御霊前」「御仏前」といった表現を適切に用いることが求められます。

親の葬儀 兄弟・義兄弟の香典相場

親の葬儀 兄弟・義兄弟の香典相場

親の葬儀では、兄弟・義兄弟それぞれがどれくらいの香典を用意すべきか?
この段落では、兄弟・義兄弟に求められる香典の相場について解説します。

兄弟・義兄弟の香典相場

通常、兄弟・義兄弟が親の葬儀で包む香典の相場は、年齢や地位に応じて異なりますが、一般的な目安としては以下のようになります。

20代の場合: 3万円〜10万円
30代の場合: 5万円〜10万円
40代以上の場合: 7万円以上、一般的には10万円を目安に考えられます。

これらの金額は、経済的な能力や家族との関係性にも依存するため、自身の状況を考慮した上で適切な額を選ぶことが重要です。
兄弟間で金額に差が出ないように、事前に相談しておくこともトラブルを避ける上で有効です。

夫婦で包む場合

結婚している場合は夫婦連名で香典を出します。
この際は、1人で出す場合の1.5倍の金額を包むことが一般的です。
他の兄弟姉妹と香典の金額に差がでないよう事前に相談しておくとよいでしょう。

特別な状況での配慮

経済的困難:
若年層や経済的に困難を抱えている場合は、無理に高額な香典を用意する必要はありません。
親族内で相談し、それぞれが負担できる範囲で香典を調整しましょう。

遠方からの参列:
交通費や宿泊費が発生する遠方からの参列者は、これらの費用も考慮に入れた上で香典を調整することが望まれます。

供花の相場

喪主は一基3万円、喪主の兄弟姉妹は1万5千円を目安に供花を準備すること一般的です。

香典袋の書き方

香典袋の書き方

親の葬儀における香典の正しい書き方を理解することは、故人への敬意と遺族への配慮を示す上で重要です。
以下の手順に従って、適切な香典袋の準備をしましょう。

薄墨を使用する

香典袋に記載する際は、薄墨を使用してください。
薄墨の使用は、「故人への悲しみが深く、文字が薄れてしまった」という象徴的な意味を持ちます。
明るい墨での書き込みは、弔事の場においては不適切とされています。

表書きの選び方

表書きは、故人の宗教や宗派によって異なります。以下は一般的な指針です。

仏教:「御香典」「御仏前」「御供」など
神道:「御榊料」「御玉串料」「御神前」
キリスト教プロテスタント:「御花料」「献花料」
キリスト教カトリック:「献花料」「御ミサ料」
無宗教または不明:一般的に「御霊前」を使用

夫婦連名で香典を出す場合、夫の名前を中央にフルネームで記入し、妻の名前を左隣に配置して記入します。

内袋の記入

内袋には、包んだ金額と贈る人の氏名、住所を記入します。
金額は旧字体を用いるのが一般的です(例: 「金拾萬園也」)。
内袋の裏面には、贈る人の住所と氏名を書き入れ、右から住所、左に氏名の順番で配置します。

親の葬儀で香典を包む際のマナー

親の葬儀で香典を包む際のマナー

親の葬儀において香典を提出する際には、書き方だけでなく、いくつかの重要なマナーを守る必要があります。
以下に、香典に関する主要なマナーを説明します。

香典袋の選び方

香典袋は包む金額に応じて選びます。
一般的に、金額が大きいほど装飾が豪華な香典袋を使用することがマナーとされています。
例えば、3万円以上を包む場合は双銀の水引が10本以上ついている袋を選び、10万円以上を包む場合は高級和紙製の香典袋を使用します。

金額の設定

香典の金額は、偶数や縁起の悪い数字を避けることが重要です。
具体的には、「4」(死を連想させる)や「9」(苦を連想させる)の数字は避け、奇数を選ぶことが一般的です。
また、割り切れる偶数は「故人との縁が切れる」ことを想起させるため、香典では不適切とされています。

新札の使用を避ける

新札は、事前に準備していたかのように見えるため、通常は使用を避けます。
使用する紙幣は綺麗な旧札を選ぶことが望ましいです。
新札の代わりに、折り目がついていなくても比較的新しい状態の旧札を選びましょう。

お札の入れ方

お札は裏面を上にして香典袋に入れます。
これは、悲しみで顔を伏せている状態を表現するためです。
香典袋を裏返して内袋を開けたときに、お札の肖像画が見えるように配置することがマナーとされています。

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