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会社の創業者や役員が亡くなると、会社が主催する社葬を営む場合があります。参列者からいただく香典への対応や、香典返しをどうするかで迷う担当者は少なくありません。
社葬の香典返しには、個人の葬儀とは違う判断の基準があります。中でも大切なのが、「税務上の扱い」と「香典を辞退するかどうか」の2点です。
この記事では、さいたま市で社葬を営むときの香典返しについて、税務・マナー・地域の会場情報まで、プロの視点でまとめて解説します。はじめての方でも分かりやすいよう、順を追って説明します。
社葬は、会社にとって大切な儀式です。正しい知識があれば、ご遺族様と会社の双方が安心して当日を迎えられます。
社葬の流れや合同葬との違いについては、以下の記事で解説しています。
社葬とは?会社が行う葬儀の基礎知識: 意義、流れ、マナー
社葬とは、会社が運営の主体となって執り行う葬儀です。費用の負担や進行を会社が担い、故人様の功績をしのぶ場として開かれます。
個人や家族が主催する一般葬とは、目的も規模も異なり、社葬の主役は、ご遺族様だけではありません。取引先や従業員など、会社に関わる多くの人が参列する点が、個人の葬儀との大きな違いです。
また、社葬にはいくつかの形があります。会社が単独で行うもの、ご遺族様と会社が合同で行うもの、後日あらためて開くお別れの会などです。どの形を選ぶかで、香典や費用の扱いも変わります。
多くの場合、まず近親者だけで密葬を行い、後日あらためて社葬や本葬を開きます。本葬は、亡くなってから1か月ほど後に営まれるのが一般的です。準備には時間がかかるため、早めの段取りが欠かせません。
| 形式 | 内容 |
| 社葬 | 会社が主体となって運営する葬儀。役員や創業者の場合に多い |
| 合同葬 | ご遺族様と会社が合同で行う葬儀。費用を分担するのが一般的 |
| お別れの会 | 近親者で密葬を済ませたあと、後日あらためて開く会 |
結論からお伝えします。社葬では香典を辞退し、香典返しを行わないのが一般的です。ただし、これは大企業や上場企業に多い傾向で、中小企業では香典を受領するケースも一定数あります。
会社が主催する社葬は、参列者の多くが取引先や従業員です。数百人規模になることも珍しくありません。
全員ぶんの香典返しを用意すると、費用も手間も大きくふくらみます。そのため、香典そのものを辞退し、香典返しを行わない形が社葬の主流になっています。
香典を辞退する主な理由は、次のとおりです。
香典を辞退するときは、訃報や案内状にその旨を事前に書きます。当日に受付で断ると、参列者を戸惑わせてしまいます。
「誠に勝手ながら、ご香典ご供花の儀は固くご辞退申し上げます」といった一文を添えるのが通例です。事前に伝えておけば、当日の受付もスムーズに進みます。
混同しやすいのが、会葬御礼と香典返しの違いです。
会葬御礼は、参列してくれた人へその場で渡すお礼の品を指します。香典の有無に関係なく、参列者全員へ渡します。一方で香典返しは、香典をいただいた方へ後日返すお礼です。会葬御礼は当日、香典返しは忌明け後と覚えておくと分かりやすいでしょう。
社葬で香典を辞退した場合でも、ハンカチやお茶など、会葬御礼は用意するのが一般的です。
会葬御礼には、会葬礼状と呼ばれるお礼の手紙を添えます。会葬礼状には参列へのお礼と、故人様が生前お世話になったことへの感謝を、短くまとめます。
社葬の香典で最も注意したいのが税金です。香典を誰が受け取るかで、扱いが大きく変わります。ここを取り違えると、思わぬ課税につながります。
基本的な考え方はシンプルです。香典を会社の収入にすると法人税がかかりますが、遺族の収入にすれば非課税にできます。
| 香典を受け取る人 | 税務上の扱い |
| 会社(法人) | 雑収入として法人税の課税対象になる |
| 遺族(個人) | 社会通念上相当な範囲なら非課税。贈与税・所得税・相続税がかからない |
| 「会葬者が持参した香典等については、法人の収入としないで遺族の収入とすることができます。」出典:国税庁 No.5389 社葬費用の取扱い |
つまり、香典は会社の帳簿に入れず、ご遺族様が受け取る形にするのが基本です。このようにすることで、個人の葬儀と同じ扱いになり、常識的な金額の香典に税金はかかりません。
会社が負担した社葬の費用は、社会通念上相当と認められる部分を損金に算入できます。ただし、すべての費用が対象になるわけではありません。
| 区分 | 主な例 |
| 損金にできる(通常必要な部分) | 会葬者への通知・広告費、式場の使用料、僧侶へのお布施、車両や警備の費用 など |
| 損金にできない(ご遺族様が負担) | 香典返しの費用、戒名料、初七日・四十九日など法要の費用、墓地・仏壇の購入費 など |
ここで押さえたいのが、香典返しの費用は会社の損金にできないという点です。香典返しはご遺族様が行うものとされ、損金算入の対象外となるケースがほとんどです。
香典を辞退せず受け取った場合や、ご遺族様が個人として香典返しをする場合は、一般的なマナーに沿って対応します。押さえる点は、相場・時期・のし・挨拶状の4つです。
香典返しの金額は、いただいた香典の半額程度を返す「半返し」が基本です。たとえば10,000円の香典なら、5,000円ほどの品物をお返しします。
しかし、例外もあり、高額な香典には、3分の1程度でよいとされています。返しすぎると、かえって相手に気をつかわせてしまうためです。
香典返しを贈る時期は、四十九日法要を終えた忌明け後が一般的です。
会社の関係者へ渡すときは、忌明け後に出社した際、直接手渡しするとていねいな印象になります。
香典返しには、黒白または双銀の結び切りの水引がついたのし紙をかけます。表書きは「志」とするのが全国的に一般的です。関西や西日本では「満中陰志」と書く地域もあります。
結び切りは、一度きりで繰り返さないという願いを表します。弔事では、この結び切りを用います。
香典返しに添える挨拶状には、文中に句読点を使わないのが伝統的なマナーです。これは、区切りや途切れを避けるためです。文章は行間を空けて読みやすく整えるのが習わしです。
挨拶状の基本の流れは次のとおりです。
また、物品は以下のものが一般的です。
| 種類 | 具体例 |
| 食品 | お茶、のり、菓子、コーヒー など |
| 日用品 | タオル、洗剤、石けん など |
| 受け取り手が選べるもの | カタログギフト |
いずれも、あとに残らない「消えもの」が定番です。不祝儀を残さないという考え方から選ばれています。
香典や香典返しの基礎については、以下の記事で詳しく解説しています。
香典と香典返しの基礎知識
さいたま市で社葬やお葬式を営む場合、市が運営する斎場を利用できます。市内には浦和斎場と大宮聖苑の2つの公営施設があります。
2つの施設には違いがあります。浦和斎場は通夜・告別式と火葬を同じ敷地で行えますが、大宮聖苑は火葬のみの施設です。
浦和斎場(桜区)には、通夜・告別式ができる葬祭場と火葬場が同じ敷地にあります。大宮聖苑(見沼区)は火葬だけの施設のため、式を行うときは、近くの式場を別に用意します。
火葬料は、亡くなった方の住所がさいたま市内であれば市内料金が適用されます。市外の場合は料金が上がります。なお、火葬にともなう待合室や霊安室の料金は、亡くなった方または喪主(祭祀を主宰する方)のいずれかがさいたま市民であれば、市内料金が適用されます。
社葬の香典返しは、税務とマナーの両面から考える必要があります。香典辞退の案内から会場選びまで一度に整えられるのが、経験豊富な葬儀社の強みです。
さがみ典礼では、さいたま市(浦和・大宮・南区・見沼区・緑区ほか各区)を中心に、近隣の川口市・蕨市・戸田市・上尾市・越谷市など周辺エリアの皆さまの社葬・お葬式のご相談に対応しております。
社葬の進め方から香典返しの手配まで、まずはお気軽にお問い合わせください。
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